アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

中学受験: 「合格可能性**%」をこえていこう

2009年12月06日 | 中学受験
受かりそうな学校の目安として、それぞれの模試を基準に「合格可能性80%」という偏差値がよく使われています。

四谷大塚なり日能研なり、それぞれ大手塾の出した基準であれば、大量のデータから算出されたものであり、ひとつの「統計的な真実」といえます。しかしこれは、いわゆる持ち偏差値(その模試での年間平均)がそのレベルの子を100人連れてきたとしたらその80人が受かるでしょう、という意味であって、決して、あなたのお子さんが100回受けたらそのうち80回は受かるでしょう、という意味ではありません。

同じ「持ち偏差値」の子の中で、明らかに受かりやすい子と、受かりにくい子がいます。例えば、私とこじろうはそれぞれ、「合格可能性80%」あるはずの学校を第一志望にしていましたが、私は落ちて、こじろうは受かっています。これは、たまたまそうだったというのではなくて、必然に近いものだったと感じています。

単なる確率論を超えて受かりやすさを上げていくものが、問題との相性であり、志望校対策であると思います。こじろうは、第一志望校の学校別日特に通うだけでなく、過去問に丁寧に取り組み、他塾のそっくり模試を受けるなど、思いつく限りの対策をして臨みました。もっともその点については他の受験生も同じことでしょうが、要はそういったものを一点集中で行うということと、元々問題相性のよいところをターゲットにしたということです。

第一志望校は2/1に受けました。偏差値的にもほぼ横並びで、いずれも気に入っている学校を、あと三つ(2/3, 2/4, 2/5)も並べていましたが、実際のところ、この三校についてはほとんど対策を取っていませんでした。受けたとしても落ちた可能性が高かったと思います。つまり勉強も、気持ちも、すべて2/1に使ってしまったということで、たぶんこれを分散させて「どれか行けるだろう」とするより全体の確率として上回ることができたと思います。数打ってもしょうがない。行ける学校は一つです。

こじろうや私の受験と違い、またろうやよしぞうの受験は、「合格可能性80%」を持っていない学校を受けるものでした。

またろうの受験は高校受験ですから、中学受験とはやや様相が違います。ふつう、高校受験ではあまり親がびっちりついて段取りしたりしませんし、中学受験の大手塾のようにがっちりした志望校対策は塾でもしてくれないことが多いですから、あらかた本人に任されています。自力できちんと対策を組み立てることができる子はあまり多くないと思います。

またろうが実力的に、無理目受験となるのは二校ありました。いずれも、数学の問題がわりと難しく、差がつきやすいのでその部分は有利だと思いました。そして、過去問についてはその取り組み方から、間違い直し、穴のふさぎ方まで細かく母が仕切って、中学受験並みの緻密さで対策しました。「またろう族」がいまいち模試で本気を出しにくく、それよりは本番で力を発揮できることも手伝って、二つともモノにすることができました。

もっと極端なのはよしぞうです。中学受験でも大学受験でも、そしてその後の(留年するとしか見えなかった成績からの)進学も、数々の「奇跡」「伝説」を打ち立ててきました(笑)。よしぞうですごいなと思うところは、緊張と集中のコントロールがとても上手なところと、勝負を投げないことです。

囲碁も将棋も、よしぞうはあまり上手ではありませんが、自分より強い人によく勝ちます。相手の方がその、碁なり将棋なりについてよくわかっていて、筋よく有利に進めているのに、結果としてよしぞうが勝つということがとても多いのです。不利になったときになげやりになることがなく、粘りつつ盤面を広く見て常に逆転の手を狙っています。私のほうが明らかにうまく進めていたのにわけがわからん負かされ方ばっかり続くのはたいへん気分が悪いものです(-_-;; よしぞうと将棋を指すのは大嫌いです。

付き合い始めたころ、よくゲーセンに行って「ダライアス」というシューティングゲームをやっていましたが、単に敵の弾を避けるのがうまいということでなく、局面を広く見た戦略と、失敗したあとの折れない強さに惚れたものです。

話がたいへん逸れましたが、よしぞうはメンタル面のケアについて優れたカンを持っていて、本番の日々の中でこじろうやまたろうの気持ちをよい流れに導くことについては大きな力を発揮してくれました。私はそういったことについててんで下手なのですが、けっこう大きなポイントだったと思います。

というわけで、
・問題相性
・志望校対策
・メンタル面
で、「合格可能性**%」をこえていこう!!

明日、最終日は、「合格に向かう流れを作る」の予定です。
コメント (4)
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