アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

中学受験: ぶっちぎりの苦手科目をどうする!?

2009年12月04日 | 中学受験
えぇ、もちろん国語の話です…

入塾したては社会のほうがもっと悪かったですけど、それは出遅れたのが響いていたというか、たいへん遅ればせながらメモチェを回し終わった冬にはようやく足を引っ張らない程度に仕上がったと思います。

「思います」っていっても、そこからもう模試はほとんどなかったので主観的な話ですが。いちおう、センター模試でわかる範囲でいっても、六年前半は社会の平均偏差値の方が低かったのに、後半では国・社逆転しています。

国語と算数の偏差値差は12ポイント(六年のセンター模試11回分の平均)でした。
#またろうの数学と英語の差に比べれば全然たいしたことありませんけどね。

もちろん、どうにかしようとはしたんです。六年最初のころ、まだ漢字や語句の問題でぼろぼろ落としている状態だったので、まずそこからテコ入れ。「漢字語句ノート」を作って、とにかく毎日まいにち漢字と語句はやる。繰り返しの法則については「暗記物は、まだまだいける!!」をご覧ください。

これは、しっかり効果がありまして、数ヶ月たったときには、漢字や語句問題で落とすことはほとんどなくなってきました。読解のほうも、語句のありえない大誤解で読み違えることが減ったり、不明語句でつまづいて時間をロスすることが減ったりした分、よい影響はあったようです。

でも、センター模試の国語は、こじろうなりの「進歩」をあざ笑うように難化し、苦手の記述も増えて、余計歯が立たなくなってきてしまいました。実際、六年前半と六年後半を比べると、平均の偏差値は後半で目減りしています。

だから、今回の話は、「苦手科目をこうして克服した!!」という話なんかではありません。最後まで苦手は苦手のままでしたが、でもとにかく、あの手この手でもがいてはいました。選択肢問題は、それを選んだ理由、選ばなかった理由を、直しのときに丁寧に確認し、記述の問題は、ポイントの確認をしたうえ、模範解答を写してみる(視写)など。

考えてみれば、中学受験入り口のこじろうは、この「見て写す」もまともにできなかったし、該当個所を探すこともできないことから、国語の問題ができないだけではなくて、社会の宿題をやるときにテキストから答えを探すことすらできなかったんです。

もともと、中学受験に踏み切った理由のひとつは、こじろうの「言葉」を心配したからでした。読む、書く、そして話す能力が、他の能力と比べて著しく低く、このままでは中学での学習がそもそも成立しないと思ったのです。中学受験を通してこの「超弩級の大穴」を埋めることで、この先につなげていきたいと思いました。

この狙いからいえば「当たり」でした。こじろうは、少なくとも理科や社会の学習を成立させる程度には「日本語」をマスターしましたし、本を読んで楽しめるようになり、ごくあたりまえな程度の記述(内容理解済みのシンプルな一文を、日本語として正しい文法で書くこと)はおおむねできるようになりました。

つまり、大きな成果は上がったのです。というか、そもそもこの成果がなければ四科全体が壊滅していたでしょう。私がいいたいのは、なかなか点数に表れない苦手科目も、角度を変えつつあれこれ取り組む価値はあるということと、それから、逆の話のようですが時間をかけすぎないことです。

国語のような、膨大な広がりをもつ教科に、とことん時間をかけていたらほんとにきりがありません。他の教科を勉強する時間もなくなってしまうでしょうし、苦手科目にかけた時間は、点数獲得の面からいえば効率が低いですから、全体の点数が下がりかねません。第一、苦手なことばかりやっていたら、親子関係が悪化します(^^;;。何事も、ほどほどが肝要です。

それで、受験のほうはどうなるかというと、なぜかこじろうの第一志望校については、過去問でも、そっくり模試でも、国語は悪くなかったのです。W塾のオープンでは、「四科の中で国語が一番よい順位の成績表」という、世にも稀な、違った、我が家ではお目にかかったことのない成績表を拝むこともできました。これは不思議なことですが、ひとつには記述が少なかったこと、でもそれだけでは説明できる差ではありません。勝手に、「呼ばれていた」と解釈しておきます。押さえの学校としては、得意の二科目(算数・理科)だけで受験できる学校を選びました。

だから、選ぶ余地があればですが…苦手科目を軸に、学校の相性選びを考えます。結果についてはもう、取れるところを取って運を天に任せるしかありませんけど、受験を機会に国語と格闘した日々はその後の財産になるでしょう。

具体的な様子については当時の記事をご覧ください。
どんだけー!? のこじろう国語
こじろうの国語、下げ止まりません」…点数にはならなかったけれど、記述がやや向上している話
アーモンド入りチョコレートのワルツ」…以前と違って、小説を楽しめるようになっていたという話
コメント (6)
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