「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

     温泉旅行に行かなくても 定額交付金の撤回を

2009-01-07 09:36:22 | Weblog
新年5日から国会審議が始まったが、またまた与野党の意地の張り合いで空転の様相
を見せている。焦点は政府の出張する総額2兆円の定額交付金を第二次補正予算案に
盛り込むかどうかである。野党側は交付金の撤回を求め独自の修正案を提出した。

後期高齢者の僕に言わせれば、今の日本は本当に幸せな国だ。一昨日の野党議員の
質問によれば、国民の7割が定額交付金制度に反対だという。国が黙っておカネをくれる
というのに反対なのだ。一方、政府は交付金を高額所得者を含め全世帯に支給すべきだ
としている。昨年、この案が浮上した時は貧困世帯に対する家計支援だったはずだが、
今は景気上昇のための内需拡大が狙いだという。

経済"音痴”なので、交付金2兆円が支給された場合、どの程度の効果があるのかしら
ない。僕は高額所得者ではないので、夫婦二人分、4万円を有難く頂戴する。”お国”の
ために何に使うのか思案中だが、多分夫婦で温泉旅行にでも行く事になろう。

戦争中,銃後の小国民だった頃、僕らは煙草の銀紙を集めてボールにしたり、U型の磁石
で道の上を引っ張ってくず鉄を集め、業者にこれを売ってお国に献金した。今は国が国民
におカネをくれるといっているのに賛否両論。肝心の国の予算さえきまらない。このままでは
”日本丸”が沈没してしまう。僕は温泉旅行に行かなくてもよい。不人気の定額交付金制度
はいさぎよく撤回すべきである。


                春の足音

2009-01-07 07:14:15 | Weblog
東京区部のわが家の猫の額より小さい庭に、春の二草を見つけました。御形(母子
草)とはこべら(はこべ)です。ベランダの鉢植えの寒梅もほころびました。そして日
中の時間も長く感じられるようになり、老人の耳には春の足音が聞こえてきました。