「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         三連休 ”怠け者の国”日本

2009-01-10 07:13:45 | Weblog
松が明けたら早くも9日から三連休に入った。毎日か”日曜日”の僕らにとっては
どうということはないが、先日の新聞のコラムに”怠け者?日本”という在イタリア
数十年の坂本鉄男氏の記事が載っていた。坂本氏の記事によると、今年(2009
年)のイタリアの祝日は年間7日なのに対し、日本は15日で倍以上もある。三連
休もイタリアが3回なのに対し、日本は5回もあるそうだ。

意外だった。僕ら古い世代にはイタリア人は”遊び好き”で”怠け者”、逆に日本人
は”働き病”の重症患者といイメージを持っていた。例えば戦前の日本の祝日は
四大節=新年(1月1日)、紀元節(2月11日)、天長節(4月29日)、明治節(11月3
日)と神武天皇祭(4月3日)神嘗祭(10月17日)新嘗祭(11月23日)大正天皇祭(12
月25日)の合計8日しかなかった。そのほか東京の学校によっては地久節(3月6
日=皇后誕生日)や靖国神社の春秋の大祭が休みだったが。

法王庁のお膝元、イタリアでも昔はカトリックの祭日にあわせてやたらと祝日が多か
ったそうだが、経済危機に襲われた1977年に、打開策の一環として祝日が今のよう
に年間7日に”大鉈(なた)がふるわれた”のだという。

筆者は、僕の”友人の友人”で同世代であるが、コラムの中で”国が率先して祝日を
乱造し”ハッピーマンディ”制度などという他国民が知ったら、あっけにとられる制度
まで造り上げ国民を”怠け者”にした”と書いている。修身で二宮金次郎を学んだ同
世代の僕も”もろ手”まではゆかなくとも解らないでもない。