「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         民主党の”倒閣運動”国会

2009-01-09 07:46:47 | Weblog
昨日もテレビで衆院予算委員会の模様をみた。その感想を二つ。一つは民主党の
あいも変わらぬ国会戦術だ。この人たちは日本の現状を本当に直視しているのだろ
うかー。昨日も仙谷由人議員が、定額交付金の”法律違反”を追求したあと、またぞ
ろ、旧麻生鉱業の”戦争犯罪”(昨日の小ブログ)について触れた。60数年前の問題
をこの時期に持ち出して、なんの意味があるのかー。倒閣運動にすぎない。

質疑を通じて、初めて知ったことは、旧麻生鉱業に戦争中連合軍捕虜が働いていた
ことを報じた米国の新聞に対して、駐ロサンゼルス総領事館がHPで抗議、そのあと
厚労省の資料で事実と判ると、HPを削除したというものらしい。外務省がなぜ抗議し
たのか知らないが、答弁にたった中曽根外相の終始卑屈な態度が見苦しかった。

戦争を体験している世代は、捕虜が全国各地のいろんな施設で働いていたのを知って
いる。東京の当時僕の住んでいた町でも品川の収容所から捕虜が近くの青物市場へ
野菜を取りに来ていた。九州の筑豊地区の鉱山では、多分どこの鉱山でも捕虜や朝鮮
人鉱夫を雇用していたと思う。戦争に勝ち抜くためにそれが必要であった。いまさら、こ
れが国際法違法だとか、麻生総理の責任を追及したとしてもなんのプラスにもならない。

もう一つは政府の今回の”派遣ぎり”以後の政策のPRのまづさだ。国会中継の舛添厚
労相の答弁で”年越し派遣村”などについて国民が知らない対応策をとっているのを
初めて知った。新聞の片隅に「農業従事者379人募集」という記事があった。全国109農
業法人で椎茸、サツマイモなどに従事する正規、パートを募集している。これなどもっと
声を大きくしてPRしてもよいと思うのだが。