「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

              温暖化と大寒

2009-01-20 05:39:51 | Weblog
常套句だが、今日20日は暦の上では大寒、1年で一番寒い季節だ。が、昨日は各地と
も暖かく、東京では最高気温は15℃を越えた。桜の咲く4月頃の気温だという。僕もコ
ートを脱いで老人会主催の”みんなで歌おう”の会で春の歌を思い切り歌った。残念な
ながら、この会も区の補助がきれて昨日でおしまい。老人の健康には、病院通いより
よいと思うのだが。

戦前(昭和10年代)の大寒の頃は、今よりもっと寒かった気がする。”おお寒、こ寒、山
から小僧がとんできた”-僕ら子供は陽だまりで暖をとりながらこの歌を歌った。”押し
くら饅頭、押されて泣くな”という遊びもあった。大寒から15日間は寒中といい剣道や柔
道の道場では寒稽古があり、しもやけの手をこすりながら、霜柱の道を通った。寒空の
下、遠くから寒参りの修行者の打ち鳴らす太鼓の音が聞こえてくる。この季節ならでは
の風物詩だった。

確かにここ数年、地球の温暖化現象なのだろうか暖かくなっている。大寒に先立ってわ
が家のベランダの寒梅はすでにほころび、庭の山茶花の花は一部散り始めてきた。昨日
の歌の会で”歩き始めのミーちゃんが赤い鼻緒のじょじょはいておんもに出たいと待ってい
る”-と歌ったが,暖冬ですでに”Winter is over,Spring has come"である。暖冬による自然
界への影響はこわいが、高齢者にとっては寒いよりやはり暖かいほうがよい。