「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

  野菜バーベーキューで乾杯 67年目の同期会

2010-04-06 06:23:34 | Weblog
昭和18年3月、国民学校(小学校)を卒業した同期会を、昔、学校があった東京
五反田で催した。67年前卒業時には58人いたクラスメートも昨日集まったのは
6人だけ。うち二人は名古屋と安曇野から遠路参加してくれた。

僕らの学校は昭和20年5月23日の空襲で全焼、今は建物もその名前さえ残っ
ていない。かってのクラスメートも空襲や疎開でチリヂリ・バラバラになり、現在
消息のわかっているのは11人だけ、すでに10人は他界している。その意味で
は出席者6人というのはけっして少なくない。

昨日参加した6人は全員1年から6年まで同じクラス。73年前からの竹馬の友で
ある。僕らの学校は当時の東京では生徒数が少なく、1学年2学級で、男子女子
それぞれ1クラスだけであった。それだけに親密で団結しているのかもしれない。

同期会の会場は、子どもの頃遊び場でもあった駅前のデパートの8階(戦前は3階)
の「やさい家めい」という今、流行の"草食系”のレストラン。戦中戦後の空腹時代
を体験している僕らである。果たして野菜だけでハラが一杯になるか心配したが杞
憂であった。この店自慢の野菜のシャブシャブは絶品。前菜からデザートまで野菜
主体の料理だったが、それを感じさせないグルメ料理。何より後期高齢者にとって
ヘルシーなのが良かった。

まだ学校給食などなかった時代に育った僕らである。弁当は"日の丸弁当”か”ノリ
弁”が多かった。弁当を持ってこれず昼食時、家に帰っていた貧しい級友もいた。子
ども手当てなどない時代である。