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「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

    今年は「読書年」なのご存知でしたか?

2010-04-10 06:48:57 | Weblog
鳩山政権が23日から”事業仕分け”の第二弾として独立行政法人に対して行うよ
うだ。テレビで民主党の一年生議員が”仕分け候補”について勉強している画面を
みた。”勉強”のパフォーマンスならよいが、果たしてこんなことで効果が上がるの
だろうか疑問に思った。

といっても、僕は”事業仕分け”そのものに反対ではない。たしかに自公政権時代に
は訳のわからない事業が多かった。その一つに今、展開されている「2010年国民
読書年」プログラムがある。今年が「国民読書年」だと知っている国民はいったい何人
いるだろうか? これによって国民の読書量が増えるとは思えない。

今年が「読書年」に決まったのは、昨年6月、自公政権時の衆院本会議で"政官民協
力のもと国を上げてあらゆる努力を重ねる”と宣言され、これに基づき決まった。この
事業を推進しているのが財団法人「文字活字文化推進機構」という団体である。

「読書年」事業の予算がいくらかは知らないが、文字活字を推進している団体がテレビ
ラジオなどの媒体を使って「コトバダイブしよう」とまったく意味の解らないCMを流してい
る。日本語のみだれを助長するようなものだ。

文化庁の調査によると、16歳以上の日本人の46・1%が1か月に1冊の本(漫画週刊
誌を除く)も読まないし、月に1,2冊が36・1%である。その意味では「読書年」を設ける
意味は理解できるのだが、もっと効果的な方法があるのではなかろうか。