「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

           スペインのカタツムリ料理と牛レバ刺し

2012-07-02 05:10:39 | Weblog
先日スペイン協会の催しで僕は生まれて初めてスペイン産のカタツムリ(Caracales)を食べた。カタツムリ料理というとフランスのエスカルゴが有名だが、味はそれに劣らず美味しいと言いたいところだが、僕にとってはやはりゲテモノ料理である。何故西欧でカタツムリ料理が珍重されるのか。モロッコなどのマグレブ(西アフリカ)でも食べると聞いたが、もしかするとイスラム時代に持ち込まれたものかもしれない。

ゲテモノと言えば7月から若者に好まれていた牛のレバ刺しが禁止され、客にこれを供した店は懲役2年以下の刑に処せられる。一部の美食家の間では恐慌をきたしているようだが、僕は食べたことがないから判らない。牛のレバ刺しは、1950年代、朝鮮食文化が日本で一般化されるまでは、キムチと同じように日本人は食べなかった。当時はトリ刺しのほうが好んで食べられていたが、同じ時期米国からブロイラーが持ち込まれて、今では一部の地鶏しかナマでは食べないくなった。

若いころ僕は長野に1年間勤務したことがある。物の本によれば”信濃の国”にはクロすずめの蜂の子、イナゴの甘露煮,ザザ虫の大和煮などといったゲテモノ料理があるというが、幸か不幸か食べたことがない。福島県の郡山では、あまり知られていないが熱燗に雀焼きをいれたガジ酒を飲んだことがあるが、これは美酒だった。

海外勤務したインドネシアでは、たいてい現地の人は朝食に焼き飯(ナシゴレン)を食べる。これは常夏の国では御飯が腐りやすいのでできた庶民の知恵のようである。最近でこそホテルなどでは生の魚も食べられるが、45年前、ジャカルタでは一軒も日本料理店がなく、わざわざ外港のタンジュンプリオクまで行き、日本にいた華僑にに刺身を作らせた。刺身もつい数十年前までは世界的にはゲテモノだったが、今ではどこへ行っても食べられる。食文化の変化である。