「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

    「性奴隷」でクリントンに抗議できない民主党

2012-07-11 05:24:10 | Weblog
米国のクリントン国務長官が”従軍慰安婦はcomfort women(慰安婦)ではなくてenforced sex slave(強制性奴隷)と呼ぶべきだ、と部下に指示した”という。これはソウルの外交筋の情報としt韓国の新聞が伝えたものだが確認されていない。が、あってもおかしくない話だ。玄葉外相は昨日の参院予算委で自民党の川口順子議員の質問に答えて”目下確認中”と答弁したが、事実でも抗議できないのが民主党のお家事情だ。

民主党は野党時代の2006年の194、195回と同08年の198回国会の3回にわたり「戦時性的強制奴隷被害者問題に関する法案」を提出している。筆頭提出者は千葉景子元法相で、江田五月元法相、輿石幹事長も共同提案者として名を連ねている。もちろん2003年ソウルの日本大使館前で”従軍慰安婦”の反日デモに参加して日の丸に向かって抗議した岡崎トミコ元国家公安委員長も同調者だ。これでは玄葉外相がしたり顔で”確認中”と答弁しても肝心の党が「性奴隷」を使用していては抗議のしようがない。

「性奴隷」という言葉が日本のマスコミに登場したのは2000年12月、東京で催された「女性国際戦犯裁判」からだ。僕はこの摸擬裁判に反対して会場の九段会館や日本青年会館への抗議デモに参加した。このインチキ裁判の主宰者はすでに故人になった松井やより氏(元朝日新聞記者)や事情にうといキリスト教関係の一部同調者だったが、わざわざ会場にかっての軍人会館(九段会館)を選ぶなどアジ的色彩が強く、世界各国から慰安婦と称する女性をかき集めてくるなど極めて国際的な陰謀色が強いものだった。当時これに騙され同調したマスコミが朝日新聞と教育テレビ(ETV)で"裁判”の特番を組んだNHKであった。そして政党では、これに踊らされた民主党であった。事実をきちんと精査せずムードだけで動くのが、この政党の体質である。