「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

           ”性奴隷”は伝承すべきではない!

2012-07-26 05:20:53 | Weblog
朝日新聞を購読していない僕のために98歳の先輩から時々近況と共に、先輩が気に留めた記事の切り抜きが送られてくる。近着の中の一つに”慰安婦 風前の伝承という見出しの記事(7月6日)で「女たちの戦争と平和資料館」の紹介記事があった。東京にあるこの資料館には”155人”のアジアの(元)従軍慰安婦”の写真と証言ビデオなどが展示されているが、最近入館者の数が減り、経営も赤字続き、20年前政府が認めた(河野談話)の伝承が”風前の灯”だといった内容である。

館長の女性はNHKの子会社の元プロジューサーで、2001年教育テレビで放送された”日本軍性奴隷を裁く女性国際法廷”の制作に深く関与していた。この摸擬法廷を主催した朝日新聞OGの松井やより(故人)と共に、いわゆる”従軍慰安婦”問題の喧伝者の一人で、最近も米国在住の韓国系米国人がニュージャージー州パリスカイズパークに建てた「従軍慰安婦」の石像問題にも関係するなど国際的なアジテーターとして知られている人物だ。

昨日の参院特別委員会で自民党の山谷えり子議員が、この石像について政府の対応を追及していた。人口2万人足らずの小さな町の半分以上が韓国系住民だそうだが、市立図書館に隣接して”拉致された韓国慰安婦”の石像が建っているそうだ。山谷議員らは今年5月、現地を視察して外交ルートを通じて石像の撤去を申し入れているが、現地の市長はこれを拒否しているという。

山谷議員の質問に対する野田総理の答弁はまったく煮え切らない。ソウルの大使館前に慰安婦の像が建てられても撤去できない政府である。クリントン国務長官が部下に対して「慰安婦」でなくて「性奴隷」を使用せよと韓国紙が伝えたそうだが、これも韓国の慰安婦外交の一環かもしれない。幸い国内では「河野談話」が”風前”化し始めたそうだが、海外における”性奴隷”の認識は放置しておけば、これが日本軍の恥ずべき歴史として後世に伝承されてしまう。政府はもっと真剣に対応すべきである。