「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          ミスった”ミスター年金”の大風呂敷

2012-07-20 05:24:14 | Weblog
参議院の「社会保障と税の一体改革」特別委員会での質疑で自民党の世耕弘成議員が、民主党の”ミスター年金”こと長妻昭元厚労相を”ミスった年金”と揶揄批判していた。長妻氏が大臣在職中、いっかいの「課長通達」で年金もれのサラリーマンの主婦に対して直近二年間の年金を支払えば無年金から救済される措置をとり、これが法律に違反していて、きちんと年金を支払っていた主婦に比べて不公平だと国会で問題になっていた。昨年の大震災の直前だったので、その後どうなっていたのか僕も忘れていたが、案の定、未解決のまま放置されていた。

野党時代の”ミスター年金”は溌溂として5,000万人の”消えた年金”を追及していた。だから政権交替で厚労大臣に就任した長妻氏の手腕に期待していた国民も多かったが、あれだけ騒いだ年金問題はその後どうなってしまったのか?僕個人の問題で恐縮だが、2010年10月に”大変遅れて申し訳ございませんが”と手紙が届き、僕が依頼した”消えた年金”は、調査したが不明だ、と回答があった。僕の場合は、最低3か月は勤務した会社の年金に代って、勤務したこともない会社から1か月分が支払れていたケースである。貰っている年金全体からみれば、たいした問題ではないので年金機構とは、その後連絡は取っていない。

あれだけ大騒ぎした年金問題だが、民主党政権になって何か進展があったのであろうか。ラリーマン主婦の年金漏れ問題は「課長通達」どおり実施されれば、最大100万人、数兆円規模の年金が支払られるはめだった。長妻氏は一見したところ、そう見えないが、やはり大風呂敷の民主党の典型的な政治家なのだ。三党合意で社会福祉問題は「国民会議」で検討されるようだが、こういったニセ年金政治家は排除しなければならない。