先日、小ブログを通じて知り合いになった「南太平洋島嶼研究会」(http://blog.livedoor.jp/raspi2012/)の丸谷元人氏から近著「日本の南洋戦略」(ハート出版2013年7月)の寄贈を受けた。副題には”南太平洋で始まった新たなる《戦争》の行方とある。早速、読ませて頂いたが、知らないことばかりで、大変勉強になった。
本の筋は二つからなっている。一つは「太平洋で何がおきているのか」(第一章)「謀略渦まく《豪中戦争》」(第二章)「迫りくる南太平洋での覇権争い」(第六章)で、最近の、南太平洋を取り巻く《豪州と中国との間の謀略戦争》を中心に同地域の情勢を解説している。日本のマスコミでは、ほとんど報道されないことばかりである。とくに僕が衝撃を受けたのは、中国が《尖閣だけじゃない》(本書帯広告)中国本土からはるか離れた南太平洋の派遣争いにまで参加していることだ。
第二の筋は、著者丸谷氏が卒業したオーストラリア国立大学(キャンベラ)の五年間の留学生活と、卒業後、現地支配人として勤務したパプアニューギニアの体験談である。著者は、この体験談にからませて「ニューギニアの日本兵」(第三章)「遠くて近い親日国パプアニューギニア」(第四章)を紹介している。著者は昭和49年生まれで、戦争体験はまったくないが、防衛省の戦跡調査班に同行して、先の戦争で16万人の将兵が戦死した激戦地を訪れ、遺骨収容にも参加したことがる。
著者はこういった長い現地での体験を通じて一つの結論を得た。それはパプアニューギニアは親日国で旧日本兵と現地人との間には依然、強い絆で結ばれていること。自然資源に恵まれた大国であるにもかかわらず、日本の進出は遅れをとっており、中国の後塵をはいしている。わが国はもっと、リスクを恐れず、旧日本軍が残した”率先垂範”の精神でもって、パプアニューギニアを含む南太平洋に目をむけるべきだと提案している。
本の筋は二つからなっている。一つは「太平洋で何がおきているのか」(第一章)「謀略渦まく《豪中戦争》」(第二章)「迫りくる南太平洋での覇権争い」(第六章)で、最近の、南太平洋を取り巻く《豪州と中国との間の謀略戦争》を中心に同地域の情勢を解説している。日本のマスコミでは、ほとんど報道されないことばかりである。とくに僕が衝撃を受けたのは、中国が《尖閣だけじゃない》(本書帯広告)中国本土からはるか離れた南太平洋の派遣争いにまで参加していることだ。
第二の筋は、著者丸谷氏が卒業したオーストラリア国立大学(キャンベラ)の五年間の留学生活と、卒業後、現地支配人として勤務したパプアニューギニアの体験談である。著者は、この体験談にからませて「ニューギニアの日本兵」(第三章)「遠くて近い親日国パプアニューギニア」(第四章)を紹介している。著者は昭和49年生まれで、戦争体験はまったくないが、防衛省の戦跡調査班に同行して、先の戦争で16万人の将兵が戦死した激戦地を訪れ、遺骨収容にも参加したことがる。
著者はこういった長い現地での体験を通じて一つの結論を得た。それはパプアニューギニアは親日国で旧日本兵と現地人との間には依然、強い絆で結ばれていること。自然資源に恵まれた大国であるにもかかわらず、日本の進出は遅れをとっており、中国の後塵をはいしている。わが国はもっと、リスクを恐れず、旧日本軍が残した”率先垂範”の精神でもって、パプアニューギニアを含む南太平洋に目をむけるべきだと提案している。