今日5月3日は国民の祝日「国民記念日」である。昭和23年制定の祝日法によれば”日本国憲法(22年5月3日施行)を記念して、国の成長を期する”ことを趣旨とした祝日である。今年で68回目だが、今年もこの憲法改正を巡って国民の意見が割れている。"国の成長を期して”制定された憲法ではなかったのかー。成長に反するのであれば改正しなければならないし、やはり決着をつける時にきているように思えるのだが。
朝日新聞が最近行った郵送によるアンケート調査によると、憲法改正不要が48パーセント、必要が43パーセントで、ほぼ意見は半ばしている。1980年代の中曽根内閣時代には改正反対が大きく上回っていたそうだから、国民の考え方も変わってきた。そんな中で安倍内閣が憲法改正の布石ともいえる集団的自衛権行使について閣議決定し、国会で採決する運びになっている。僕は流れとしては、それでよいと思っている。
新憲法が施行された時、僕は旧制中学5年(高校2年)だったが、戦争放棄を規定した、画期的な「平和憲法」に誇りを持った。敗戦から2年、世の中あげて平和への願望が強かった。原爆被災の広島、長崎をはじめ戦災を受けた街の公園や通りの名前には「平和」がつけられ、煙草の名前まで「ピース」(平和)、学校名まで「平和」がつけられた。
憲法改正反対論者の中には、改正によってわが国が再び戦争への道を歩み出し、徴兵制になるのではないかと心配している。しかし、あの悲惨な戦争を体験している日本人はそんなに愚かではないと僕は思っている。戦後70年、時代が変化し”国の成長に期する”と思った中にも、そうではなくなってきたものもある。今日も各地で改正の是非をめぐって”実のない”集会が開かれるが、あまり意味がない。
朝日新聞が最近行った郵送によるアンケート調査によると、憲法改正不要が48パーセント、必要が43パーセントで、ほぼ意見は半ばしている。1980年代の中曽根内閣時代には改正反対が大きく上回っていたそうだから、国民の考え方も変わってきた。そんな中で安倍内閣が憲法改正の布石ともいえる集団的自衛権行使について閣議決定し、国会で採決する運びになっている。僕は流れとしては、それでよいと思っている。
新憲法が施行された時、僕は旧制中学5年(高校2年)だったが、戦争放棄を規定した、画期的な「平和憲法」に誇りを持った。敗戦から2年、世の中あげて平和への願望が強かった。原爆被災の広島、長崎をはじめ戦災を受けた街の公園や通りの名前には「平和」がつけられ、煙草の名前まで「ピース」(平和)、学校名まで「平和」がつけられた。
憲法改正反対論者の中には、改正によってわが国が再び戦争への道を歩み出し、徴兵制になるのではないかと心配している。しかし、あの悲惨な戦争を体験している日本人はそんなに愚かではないと僕は思っている。戦後70年、時代が変化し”国の成長に期する”と思った中にも、そうではなくなってきたものもある。今日も各地で改正の是非をめぐって”実のない”集会が開かれるが、あまり意味がない。