「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

理解できるフジテレビの「ワイドナショー」の低視聴率

2015-05-04 05:31:25 | Weblog
連休初日の昨日、ツレツレなるままにテレビをつけたら、報道番組の鳥越俊太郎がうつった。僕は、自分の専門外のことまで”したり顔”して解説するコメンテーターは、あまり好きでないので、チャンネルを切り替えようとしたところ、同じ画面にお笑いの松本人志や武井壮の顔もみえる。”対比”の面白さにつられて、そのまま見続けたが、これがフジテレビ低視聴率の象徴ともいえる「ワイドナショー」であった。

暫らく参考までに、お付き合いしたが確かにひどすぎる。松本人志が先の安倍総理の訪米は、親分(米国)の所へ杯(杯)を貰いに行ったようなもの。米国はウルトラマンで、日本はライダーマンだという。アニメ好きの同世代人には理解できるのかもしれないが、僕にはさっぱりわからない。それ以前の問題として画面の容姿が汚すぎる。それに言動が親分ビートタケシの物まねである。

スポーツマン出の武井壮に至っては、鳥越俊太郎もあきれ顔していたが、真面目な顔をして政治家試験制度を提案していた。その昔民放に10年間ほど席を置いたとき、上司から番組つくりはの秘訣は、”ミーハ―”的センス、つまり自分の視線でつくってはいけないといわれた。多分「ワイドナショー」の製作者も、そうなのだろう。さもなければ難関の試験を突破してテレビ局には入れない。

言葉は悪いが、鳥越俊太郎も落ちたものだ。たんなるタレントではない。その昔、テレビの創生期(昭和31年)評論家の大宅壮一が”テレビ総白痴”論の警鐘を鳴らしたが「ワイドナショー」は、まさにその典型である。4月の大幅番組改編で、フジテレビは報道番組にテコいれしたが、どれも低視聴率だという。「ワイドナショー」を垣間見て、理解できる気がした。