「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

10連休の固定化 ワークホリック世代の心配

2019-05-04 05:58:31 | 2012・1・1

10日連休も後半に入り8日目、今日は何の休日だか分からなくなり、カレンダーで確かめたら改めて「みどりの日」とわかった。加齢によるボケ現象なのだろうか。しかし、「みどりの日」は、かっては昭和天皇誕生日であった4月29日であり、天皇が崩御されてから平成18年まではこの日が「みどりの日」であった。19年に「昭和の日」制定に伴い5月4日に移行してきた。多分、そのためだろうと、僕自身のボケの理由づけにした。

80年来の竹馬の友から昨日、近況報告のメールが入った。共通の友人が腎臓がんの切除手術をした報告で、自分も連休中“TV+うたた寝”の毎日だという。僕も似たりよったりの生活だ。この連休中。考えてみれば一度も外出していない。人生の卒業期に近づいている世代であるから仕方がないのだが、一般の社会全体はどうなのだろうか。

僕ら昭和1ケタ世代は高度成長期を担ってきた世代で、1980年代、世界から”ワークホリック”(仕事中毒)と悪口をいわれた。子供の時から日本は国土が狭く、資源にも恵まれない、だから勤勉に働かなければなないといわれてきた。過労は悪徳ではなかった。戦後でも黄金週間という言葉はあっても、海外へ何日も家族連れで観光旅行へ行くなんて夢であった。

天皇陛下の退位、即位の儀式、お祝いを挟んで今年は10日もの大型連休となった。僕らかってのワークホリック世代は、こんなに休んで大丈夫なのか心配しないでもない。しかし、今朝テレビを見たら、新天皇への一般参賀へ朝から長蛇の列ができている。平和の世の中であるからでこその風景だ。10連休、社会全体に支障がないなら、毎年10連休にすべきだという意見も出てくるかも。でも二宮金次郎世代は大丈夫か心配である。