「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

トランプの訪日 来日できなかったアイゼンハワー

2019-05-11 05:05:57 | 2012・1・1

トランプ米大統領の来日が2週間後に迫った。令和天皇が初めて迎える国賓であり、大相撲の千秋楽の土俵上で賜杯を優勝力士に渡したり、安倍晋三総理がプロゴルファーの青木功を交えてプレーに招待するなどの話題は先行しいる。たしかに国民の来日への関心度は高いが,心からの”熱烈歓迎”ムードとなるとどうだろうか。

米国大統領の来日で想い出すのは59年前の1960年、日米安保条約批准に際し、安倍総理の祖父に当たる岸信介総理が時の米国の大統領のアイゼンハワーを日本に招請した当時のことだ。大統領の日程を決めに来日した特使が、羽田空港で安保反対のデモ隊に会い、ヘリで大使館へ運ばれたり(ハガテイ事件)、国会前の激しい反対デモで東大の女子学生が死亡する事件(樺美智子事件)など治安が悪化、結局アイゼンハワー大統領の来日は中止された。

幸い今の日米関係は良い。トランプ来日反対の声は聞かれない、しかし”ようこそトランプさん”の声もない。理由の一つは「アメリカン.ファースト」の政策が強すぎて世界各地でトラブルを巻き起こしているからだ。いつも不満だらけのような顔をしてつぶやいているのは日本人には合わない。せめて日本に招かれて来日するのだから、日本の”おもてなし”に甘んじて、滞在している時だけでも微笑みの顔を拝見したいものである。