「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

「70歳代」対策が政策の要 雇用 認知症

2019-05-18 05:12:04 | 2012・1・1

このところ「70歳」という大きな活字を新聞の1面で見かけることが多い。曰く。70歳雇用の促進、曰く。70歳認知症の1割削減。一つは少子高齢下、70歳まで働ける環境つくりを企業に呼びかけること。もう一つは高齢者医療費、社会保険費抑制のため、70歳代の認知症患者を10年間で1割減らそうという対策だ。いずれも。団塊世代が75歳、後期高齢者にたっする2015年をにらんでの対策である。

誕生日がくると、90歳、卒寿の年齢を迎える僕だが、先日も学校の同期会の席上で「百歳時代」が話題になった。僕らが若かったときは”今年60の船頭さん”はお年寄りだった.が、今は90歳でもこうして昼間からビールで乾杯している話から始まって、お互いに何歳で現役をリタイヤ―したかの話題になったが、会社の経営者を除けば皆60歳前半である。

僕らの現役時代から20年経過したが、現行の「高齢者雇用安定法」は、いまだに企業の雇用義務年齢は65歳である。安倍総理は9月の誕生日で65歳になるが,頭は黒黒していて”若者”みたいだ。黒柳徹子さんなんかとても80歳半ばとは思えない。高齢化で日本全体が若返ってきているのだ。人それぞれによって違うが、改めて僕の70歳時の日記を読み直して見たら、本の執筆のため、3回の海外旅行を含め南舩北馬の活躍をしていた。

先日、スーパーへ買物に出かけたら、まだ元気そうな70歳代とみられる”若年寄り”が大勢、寂しそうに一人で弁当を食べていた。一方、どこの老人会も70歳代の入会者が減少してきている。団塊塊の世代の後期高齢者入りする2015年は、日本全体にとって転機である。早急な対策が望まれる。