「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

痛ましい大津の保育園事故 都の 認証保育所の散歩

2019-05-08 15:43:44 | 2012・1・1

滋賀県大津市の保育園児の事故は痛ましい限りだ。きちんと保育士3人に引率されて、歩道で信号待ちしていたところへ、衝突事故を起こした車の一台が飛び込んできた。まだ、おしめも取れないいたいけな幼児たちだ。二人が死亡,さらに重傷者もいるとのことだ。園児たちは、保育士にに連れられて、琵琶湖へ散歩に出かけた帰り道だったという。

この事故を知り、僕は東京のわが家の近くにある認証保育所を想起した。東京都では正式認可保育園の不足から、私鉄沿線の駅近くに都独自の認証保育所を認可している。駅に近く送迎に便利だが、ビルなどの一室にあったりして施設面積が狭く園内に遊ぶスペースがない。このため、園児たちは保育士に連れられてて近くの公園へ行ったり、鉄道の跨線橋の上から電車を見に行く。散歩の途中、僕はこの園児たちの列と出会うが痛ましい(写真)

わが町は都心に比べれば、郊外で比較的交通量は少ないがバスも走っている。危険だと思っていたら、先日、新聞に認証保育所を対象に大きな公園へ遊びに連れて行く巡回バス制度ができたという。よい制度である。大津の事故のようなことがある。子供だから一日中園内の保育では飽きてしまうのだろう。しかし、幼稚園には散歩の時間はあまり聞いたことがない。安全第一である。交通量の多い都会での散歩は一考を要するのではないだろうか。大津の事故は警鐘である。

 

 

 


断食月(ラマダン)中の観光旅行の是非

2019-05-08 07:01:13 | 2012・1・1

先日、小ブログで回教徒の断食月が始まった旨書いたところ、早速関西に住むインドネシア通の友人から、昔、商社勤務でサウジアラビアに在勤していた時の体験談をメールで送っていただいた。ラマダン中、回教徒は昼間、水を飲むことさえ禁止されているため、それを気づかい、自分のアタシェ.ケースの中に水のボトルを入れ、トイレの中で隠れて飲んでいたという。メッカのあるサウジアラビアは戒律も厳しく、ここで勤務する異教徒の大変さを改めて知った。

半世紀以上前の1966年、僕はインドネシアに常駐していたが、イスラムについてはほとんど理解がなく11月がラマダン月だったが周囲に構わず日曜日、昼間から中国料理店でビールを飲み、店を出たところ強盗に襲われた。当時、ジャカルタは治安が悪く、9月にも僕はピストル強盗の被害にあい注意していたのだが、あまりにもラマダンについて無知であった。

こんな体験にもかかわらず、30年後の1996年1月、従軍体験を持つ先輩とスマトラへ”ノスタルジア旅行”へ出かけた。ラマダンの終わりごろだったが、やはり、街中のレストランは昼間、シャッターを閉じ、僕らは隠れるようにして裏口から入り、食事をしたりした。二人とも酒好きだったが、ラマダン中なので人前での飲酒は控えた。数日後、僕らは「イドリ.フィットリ」という断食明けの大祭を体験するこはできたが、やはり、ラマダン中の旅行は控えるべきだと反省した。

友人から在インドネシア大使館から在留邦人あてのラマダン中の注意事項を記したホームページを送って貰ったが、注意に越したことはない。ラマダン中のイスラム諸国への旅行は、観光など不要不急な旅行はやめたほうがよい。