「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

「軽暑の侯」五月の日本列島の猛暑

2019-05-27 05:55:26 | 2012・1・1

トランプさんがまるで米国から持ってきたみたいに,日本列島はここ連日猛暑に見舞われている。エアコン知らずの道東の佐呂間町では、39.5℃を観測した。これは5月に記録された全国最高気温であり、同時に道内の最高気温であった。5月の時候の挨拶は「薫風の候」「軽暑の侯」であり、”卯の花の匂う垣根”の季節なのに令和の時代に入っての気候の変動なのだろうか。

東京首都圏では戦後いつの時代からか、5月月末から梅雨入り前のこの季節に運動会を催す学校が多くなった。戦前、運動会は天高き秋空の下で行われていただけに僕ら古い世代には若干抵抗感があるが、太宰治の作品「津軽」を読むと、乳母のたけさんを訪ねて故郷の学校の運動会を見に行ったのはこの季節であった。1970年代、僕が転勤で札幌にいたとき、子供たちがお世話になった学校も運動会は秋ではなかった。

時ならん連日の猛暑で、首都圏の学校の中には、運動会を延期したり、万全の熱中症対策で実施している。今回だが。の異常気温は気象庁によると、真夏並みの高気圧に局地的に気温を上昇させるフェン現象によりものだそうだが、僕が札幌在勤中の10年間、わが家では冷房用のエアコンも扇風機も使用ことはなかった。今年だけの異常現象だと思うが、毎年、この季節に猛暑日が続くとなれば、運動会を別のシーズンにしたほうがよい。地球温暖進化は確かに素人がみても進んでいる。