ティッシュ.ペーパーが全国的に品薄なそうで、東京のドラグストアの中には”おひとり様1点”の張り紙さえあるそうだ。僕は一昨日(5月22日)のNHK夕方のテレビニュースで知った。NHKは消費者心理に配慮して、”冷静に対処して”と呼びかけていたが、それまでして伝えるニュースなのだろうか。
事の始まりは4月の10連休前、愛知県の大手製紙工場が焼け、生産量が4割ほど落ちたのが原因らしい。一工場の火災で全国的な品不足が起きるとは考えられないが、小売店が10連休を考えて店の在庫調整したのが、デマを加速させたらしい。半世紀前の1973年10月のオイル.ショックの際のトイレットペーパ―不足と同じ構図だ。あの時も大阪千里のスーパーが”(激安セールで)紙がなくなる”と張り紙したのが始まりだという。
しかし、戦中戦後のもの不足時代を生き抜いてきた僕ら世代は少しのことでは驚かない。戦前はティッシュもトイレットもなく東京では粗悪な浅草紙を使っていたし,それも亡くなると、落とし紙に読み終えた講談雑誌を使用していた。歯磨きも歯ブラシもなく、手に塩をつけて洗っていた時代である。2011年の東日本大震災直後、東京ではコメがなくなるというデマがとび、お米屋の前は行列ができたが、わが老夫婦は”泰然”としていた。