「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

北朝鮮100年来の大干ばつ 政治と自然災害

2019-05-19 05:24:28 | 2012・1・1

北朝鮮政府のの機関誌「労働新聞」(電子版)によると、北朝鮮では今年1月―5月現在までの降雨量は例年の40%で、6月上旬までさらに雨がないと、1917年(大正6年)以来の大干ばつになる予報をしている。北朝鮮の国内ニュースは、どこまで信じてよいかわからないが、別のメデイアも国民に対して、1982年来の大干ばつによる食糧不足に備えろと警告しており、その度合いは深刻のようだ。国連機関のWFP,FAOも共同で"干ばつなどの自然災害で、外国からの支援がなければ国”民の4割以上が餓えに直面する”と発表している。

こんな情勢にもかかわらず、日本のマスメデイアの関心は薄いし支援への声も聞かない。拉致問題に対する対応から見て当然なことだが、もう一つ、北朝鮮の金正恩政治体制がよく理解できないことも原因している。非核化やミサイル発射などで国際社会に歩み寄りを見せながら、依然、事前の予告なしに飛翔体を飛ばし釈明もない。これでは、国際社会の支援も同情もない。

百年前の大干ばつの年はロシアの10月革命のあった年だ。ロシアではこの冬、大飢饉に見舞われている。自然災害もあったが、革命により外国からの食糧輸入がストップしたこと、農民の革命参加が原因している。つまり、飢饉は政治不信からいている。北朝鮮の食糧不足も金正恩体制によるものではないだろうか。