「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

繰り返される 自然災害による老人施設の悲劇

2020-07-07 05:01:35 | 2012・1・1

九州各地がこのところの集中豪雨に見舞われ大きな被害が出ているが、なかでも5日の熊本県球磨川流域をを襲った豪雨で球磨村の老人施設が水没し入所者14人が死亡した事故は痛ましい。30年ほど前、僕は外国人の森林研修のためここを訪れたことがる。模範的な農林組合を見学したが、日本三大急流が村内を流れ風光明媚の地だ。

自然災害による老人施設の被害というと老妻の故郷、善行寺の裏山で起きた地すべりで老人施設が破壊され26人が死亡した事故が想い出される。あれから40年も経つが相変わらず同じような事故があとを絶たない。2016年の台風10号では岩手県岩泉町では小本川が氾濫し9人が犠牲になっている。昨年も千曲川の決壊寸前に施設の老人たちが救出され危うく難を逃れている。

東京のような大都会では土地の入手難から特別老人介護施設の建設が進まないが、地方では素人考えにはそうとは思えない。ハザードマップ外だと思うが結果的には被害を出しているのはなぜなのか。多分、高齢者の目を楽しませようと風景を配慮したのかもしれない。しかし、足腰の弱った老人にとっては安全第一である。