「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

古関裕而「愛国の花」を知らない介護世代

2020-07-11 05:13:15 | 2012・1・1

作曲家古関裕而の生涯を描いたNHKの朝のドラマ「エール」が話題になっているが、昨日介護施設のデイ.サービスの歌の時間に古関の戦時中の歌「愛国の花」を披露したいと歌詞を手書きして持参したが、皆があまり知らない歌だと断られた。「愛国」に対する偏見ンがあるとは思いたくないが、戦後75年、敗戦の年に生まれた世代が後期高齢者入り、時代の,推移を改めて感じた。

▽ 愛国の花(作詞福田正夫 作曲古関裕而)昭和13年)

眞白き冨士の気高さを心の願い盾として み国につくすおみならば輝く御代の山ざくら地に咲き匂う国の花

昭和1ケタ銃後の小国民世代にとっては”見よ東海の空明けて旭日高く空明けて"の「愛国行進曲」の「愛国」と共に忘れられないが、戦後「愛国」が戦争につながる禁句として歌まで歌われなくなった。この「愛国の花」のどこに砲火の響きが聞こえてくるのだろうか。

戦後のある時期「愛国」の名がつく右翼政党が街宣車で軍歌をマイクで流し世の反感を買った。先日NHKが古関裕而の名曲を紹介する番組を放送していたが、この名曲をオミットしていた。NHkにも偏見があるのだろうか。国を愛することのどこが悪いのか。