ボヘミアの作曲家、ドヴォルザークのオペラ『ルサルカ』より、「白銀の月」をチェコスロヴァキアの名ソプラノ、
ルチア・ポップ（１９３９～１９９３）の名唱でお聴き下さい。
チェコは第一次大戦前は「ボヘミア」という一地方でした。
独立のために多くの犠牲をはらいました。
その時、ボヘミア出身のソプラノでエミー・デスティンが、アメリカの著名なオペラハウスであるメトロポリタンのプリマドンナの
栄光を捨てて、戦時中、ボヘミアに帰り、この歌を各地で歌い、独立運動に燃える人々の心を熱狂させました。
この歌は代々、チェコスロヴァキアの名ソプラノに歌い継がれています。
この動画では、クリスタルのような美声を聴かせる名ソプラノ、ルチア・ポップが歌っています。
何度か来日し、美しい歌を聴かせましたが、惜しいことに５４歳で亡くなりました。
ルチア・ポップが亡くなった１９９３年、チェコスロバキアは「チェコ」と「スロヴァキア」に分離しました。
私がルチア・ポップの出演予定のオペラを聴きに行った時は代役が歌っていましたが、やはり及ばず、名歌手ルチア・ポップの
素晴らしさは今でも語り継がれるほどです。
暑い日々、どうぞ皆様、お気をつけてお過ごしください。
