・・・青山繁晴さんの話・・・
今回墜落したHH60というヘリは「戦闘ヘリ」じゃなくて「救難ヘリ」なんですね。
普段の任務というのは敵地で傷ついた米兵などを助ける(「ブラックホーク・ダウン」という映画もありましたけど)もう1回言いますと これ「救難ヘリ」です。
そうすると普通 「戦闘ヘリ」よりも訓練は何というか穏やかというか…というのが普通の感じじゃないですか。
それ まったく話は真逆で「救難ヘリ」が1番過酷な厳しい訓練をするのです。
というのは例えば傷ついた兵士が木の間に(今回は山に落ちましたけど)木の間で非常に複雑な所に行ったり、あるいは敵兵の真ん中に行ったり非常に天候が悪い中も突っ切って行く。
戦闘ヘリでは あり得ない動きをしなきゃいけないから(常に救難ヘリの方が厳しい訓練をしてるから)実は「事故率」が非常に高いんですよ。 で、アメリカ軍「事故率」各機種別にヘリも公開してますけど、例えばオスプレイに比べても2倍以上です。
このHH60というヘリは。同時に そういう訓練を経て、そして救難ヘリとして非常に有効な機体だから このメールで仰ってるとおり東日本大震災のときには私たちの被災者のために 随分 活躍したわけです。
今回 米軍兵士が1人亡くなっていて その事についてメディアは 全然 知らん顔なのに これちょっと逆に勇気づけられたのは僕のところに来るメールに たくさん…この方も その1つだと思いますけど僕に 直接 来たメールとかブログへの書き込みに『武士道を持ち出さなくても私たちが お世話になった救難ヘリの乗組員が1人亡くなっている』『直接行った人か どうかは別にして やっぱり哀悼の意を、支援を受けた国民として表明してから、メディアであれ何であれ、沖縄の人であれ その上で言いたいことを言う…というのを やるべきじゃないか』『それが抜けてるというのは あんまりじゃないか』という、何と言いますか「悲しみ」とか「怒り」のメールとかを頂いて僕は逆に「あぁ、もう本当に逆転してるな」と。
情報を伝えるべきメディアの方が まさか「知らない」ということは無いと思うけど「知らない」可能性は十分にあります 2年前のことでしょ? で、もともと普段HH60が何者か 全然 知らないで もう とにかく落ちたら悪者としてますからね。
ところが国民の方が ちゃんと覚えている方々がいて、そしてインターネット、フェイスブック、あるいはメールやツイッターを通じて ちゃんとそれを広めているから国民の方が ずっと知っているわけです。
これ また言いますが やっぱり僕の後輩諸君に こういう事も聞いてほしくて あの事故について明らかにアンバランスな報道がなされていると言わざるを得ないのです。
(飯田浩司)
はい。メールまだまだ お待ちしてます。 voice@1242.com です。
☆ 狂ったような報道で赤い旗を手に押し寄せる人たち、仲井眞沖縄県知事のたかびしゃな態度、などなど。
また、事故現場調査などこれからの問題ですが、殉職されたアメリカ兵への哀悼の言葉がないというのも、普通は考えられません。
民間人がアメリカ領事館に哀悼とお見舞いのお手紙を届けていることは報道されていませんが、丁寧なお礼の返事が来ているそうです。
また、私のところにも読者の方からメッセージを頂いております。許可を得てここに転載させて頂きました。
ベッラさん こんにちは
沖縄ヘリ墜落に対する報道並びに政府の態度に日本人として情けなく思いました。
亡くなられたアメリカ兵と負傷したアメリカ兵、そしてそのご家族に心が痛みます。
アメリカと日本の間にはいろんなことがありましたが
日本が戦後平和な環境でいられたのはアメリカ兵のおかげだと思います。東北大震災のときもお世話になりました。嘉手納基地からきたアメリカ兵が壊滅状態の仙台空港の滑走路を復興の拠点基地として自衛隊と一緒に復旧してくださいました。感謝につきます。
このまま何もせずにすませるのは、あまりにも失礼です。また悪しき先例をつくることにもなります。何かできることはないかと考えています。
また その記事にたどり着くことはできなかったのですが、駐日アメリカ大使が嘉手納基地から東北大震災の救援にでたことを話されたようです。これが事実なら、日本人としてますます恥ずかしくなります。
大変な手術をなさった後にこの暑さ、お身体を大切になさってくださいね。
このメッセージは政治的なことでなく、日本のために大震災の時にお世話になったヘリコプター事故の米軍の方にこのたびのお悔やみです。
あまりにも酷い報道と狂乱の抗議が優先されたことについて、戸惑います。
こんな動画を見つけました。どうぞご覧ください。 米軍ヘリ事故哀悼です。
'13-8-5米軍ヘリ墜落事故の犠牲者を追悼