いよいよ2日目の夜のハイライト、ウィーン国立歌劇場へ。こちらも楽友協会に劣らず、ミラノスカラ座と並ぶ世界のオペラの殿堂だ。メインストリートに面して建つ劇場は威厳たっぷりである。
中に入ると、そのホワイエの豪華さに驚かされる。「さすが、ウィーン国立歌劇場」とため息が出る。
(ホワイエから天井を見上げる)
いよいよ、劇場内へ。劇場の中は外観やホワイエに比べると、意外に地味な印象だ。
オーケストラピットの手前から観客席を見上げる。
(天井のシャンデリア)
今日の演目は、チャイコフスキーの最も有名なオペラである『エフゲニー・オネ-ギン』。半年ぐらい前に早々とチケットを予約した時は、小澤 征爾さんの指揮予定だった。が今は残念ながら病気療養中のため、代役でロシアの指揮者キリル・ペトレンコ(Kirill Petrenko)となった。去年、ロイヤルオペラでチャイコフスキーの「女帝の靴」を指揮して、ロマンティクな音楽を聴かせてくれた人である。小澤さんがいないのはさびしい限りだが、ここに来れてオペラを観劇できるだけでも良しとせねば。
期待通りオペラはとっても高水準の公演だった。まずはオーケストラの音色の美しさに心奪われた。弦の響き、金管の貫き、全体にバランスもとれた惚れ惚れする演奏で、チィコフスキーらしいドラマティックで抑揚のきいた美しいメロディーを堪能した。
ターニャ役のオルガ・グリャコヴァは、声量たっぷりで伸びのある高い声かつ豊かな声質で情感もたっぷり。
オネーギン役は何と超有名人のディミトリー・アレクサンドロヴィチ・ホロストフスキー(Dmitri Hvorostovsky)。タイトルロールの割には、大した歌の出番はない役だが、有名人オーラが出まくってて、存在感たっぷりだった。最後のターニャに迫るシーンは演技力抜群で迫力のラストシーンをオルガと作ってくれた。
レンスキーのテノール君が伸びのある綺麗なテノールで、歌ではオーギネンに負けてなかった。
驚きは、ターニャの旦那グレーミン公爵役のフェルッチョ・フルラネット(Ferruccio Furlanetto)の低音は凄い迫力だった。
その他の歌手陣や合唱陣も実力派で安定した高いレベルの歌唱。
演出はシンプルだが美しい。雪が降りしきる背景が情感豊かに観る者に訴える。
とても気に入ったオペラになりそうな予感。
夜の歌劇場も美しく絵になる。
EUGEN ONEGIN
(15. Aufführung in dieser Inszenierung)
Dirigent: Kirill Petrenko
Inszenierung: Falk Richter
Bühnenbild: Katrin Hoffmann
Kostüme: Martin Kraemer
Licht: Carsten Sander
Choreographie: Joanna Dudley
Chorleitung: Thomas Lang
Larina: Zoryana Kushpler*
Tatjana: Olga Guryakova
Olga: Nadia Krasteva
Filipjewna: Margareta Hintermeier
Eugen Onegin: Dmitri Hvorostovsky*
Lenski: Pavol Breslik*
Fürst Gremin: Ferruccio Furlanetto*
Hauptmann: Marcus Pelz
Saretzki: Marcus Pelz
Triquet: Alexander Kaimbacher
Vorsänger:
(* Rollendebüt an der Wiener Staatsoper)
Beginn: 19.30
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ウィーン旅行(その1)百像の街
ウィーン旅行(その2)楽友協会でウィーンフィルを聴く
ウィーン旅行(その3) 美術史美術館
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(ホワイエから天井を見上げる)
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オーケストラピットの手前から観客席を見上げる。
(天井のシャンデリア)
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期待通りオペラはとっても高水準の公演だった。まずはオーケストラの音色の美しさに心奪われた。弦の響き、金管の貫き、全体にバランスもとれた惚れ惚れする演奏で、チィコフスキーらしいドラマティックで抑揚のきいた美しいメロディーを堪能した。
ターニャ役のオルガ・グリャコヴァは、声量たっぷりで伸びのある高い声かつ豊かな声質で情感もたっぷり。
オネーギン役は何と超有名人のディミトリー・アレクサンドロヴィチ・ホロストフスキー(Dmitri Hvorostovsky)。タイトルロールの割には、大した歌の出番はない役だが、有名人オーラが出まくってて、存在感たっぷりだった。最後のターニャに迫るシーンは演技力抜群で迫力のラストシーンをオルガと作ってくれた。
レンスキーのテノール君が伸びのある綺麗なテノールで、歌ではオーギネンに負けてなかった。
驚きは、ターニャの旦那グレーミン公爵役のフェルッチョ・フルラネット(Ferruccio Furlanetto)の低音は凄い迫力だった。
その他の歌手陣や合唱陣も実力派で安定した高いレベルの歌唱。
演出はシンプルだが美しい。雪が降りしきる背景が情感豊かに観る者に訴える。
とても気に入ったオペラになりそうな予感。
夜の歌劇場も美しく絵になる。
EUGEN ONEGIN
(15. Aufführung in dieser Inszenierung)
Dirigent: Kirill Petrenko
Inszenierung: Falk Richter
Bühnenbild: Katrin Hoffmann
Kostüme: Martin Kraemer
Licht: Carsten Sander
Choreographie: Joanna Dudley
Chorleitung: Thomas Lang
Larina: Zoryana Kushpler*
Tatjana: Olga Guryakova
Olga: Nadia Krasteva
Filipjewna: Margareta Hintermeier
Eugen Onegin: Dmitri Hvorostovsky*
Lenski: Pavol Breslik*
Fürst Gremin: Ferruccio Furlanetto*
Hauptmann: Marcus Pelz
Saretzki: Marcus Pelz
Triquet: Alexander Kaimbacher
Vorsänger:
(* Rollendebüt an der Wiener Staatsoper)
Beginn: 19.30
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