2010年5月30日
ウィーン最後の夜は、ウィーン国立歌劇場でワーグナーオペラ。
今日は3階席だけど、舞台の正面。これで€65は安い!
劇場の写真をもう少しアップ。
ワーグナーのオペラは、相変わらずの麻薬劇。聴く人をホールに閉じ込め、強烈な音楽と舞台にさらし、完全に神経麻痺にさせる魔力を持っている。
しかし、今日はなにより演出が最悪だった。許しがたい、悪趣味。なぜエルザは失明しているのか?舞台においてある黄色いおもちゃのトラックは何か?黄色の蛍光色のセンスはなんだ!ヘンゼルとグレーテルのような粗末な家も変だ。最後の囚われの弟の救出シーンは何物?2001年宇宙の旅かと思った。あまりにも酷い演出。歌も演奏も良いのに演出が台無しにしてくれた。残念
歌手、演奏はさすがウイーン国立オペラ。高い水準だと思うが、いくつか気になる点はあった。ローエングリーン役のペーター・ザイフェルトは柔らかい綺麗なテノールだったが後半やや息切れ気味。エルザ役のソイレ・イソコスキはエルザとしてはちょっとベテラン過ぎかな。歌はきれいなところはあったが、全般に本調子で無かったような気がする。一方で、悪役が良かった。魔女役は悪者ぶりを見事に演じていたし、歌の迫力もすごかった。エルザを凌ぐ存在感だった、ブラボー。
管弦楽は綺麗な音楽だ。金管の鳴りが素晴らしい。エルザの入場のところで、冒頭のフルートが少しふらついていたように聴こえたのが残念だったが、あとは素晴らしい。最後で挨拶に出た指揮者レイフ・セーゲルスタムが凄い白髪・白ひげの仙人のようなおじいさんでびっくりした。
総合点で昨日のほうが良かったが、拍手は今日のほうが大きかった。何度も呼び返していた。確かに演出以外は良かったと思う。
30. Mai 2010
LOHENGRIN
(28. Aufführung in dieser Inszenierung)
Dirigent: Leif Segerstam
Inszenierung: Barrie Kosky
Bühnenbild: Klaus Grünberg
Kostüme: Alfred Mayerhofer
Choreinstudierung: Thomas Lang
Heinrich der Vogler: Ain Anger
Lohengrin: Peter Seiffert
Elsa von Brabant: Soile Isokoski
Friedrich von Telramund: Wolfgang Koch
Ortrud: Waltraud Meier
Heerrufer: Markus Eiche
1. Edler:
2. Edler:
3. Edler:
4. Edler:
1. Edelknabe:
2. Edelknabe:
3. Edelknabe:
4. Edelknabe:
1. Kammerfrau:
2. Kammerfrau:
3. Kammerfrau:
4. Kammerfrau:
Beginn: 17.30
(付録)
実は、オペラの前にもう一度楽友協会に行って、ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団(Tonkünstler-Orchester Niederösterreich)の演奏会で、シューマンの交響曲第1番も聴いてきました。後半に「春の祭典」があるのだけど、オペラに間に合わない恐れがあるので、前半のみ。
Sonntag, 30. May 2010
16:00 - Großer Saal
End: approx. 17:45
Artists:
Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
Andrés Orozco-Estrada, Dirigent
Program:
Robert Schumann
Symphonie Nr. 1 B - Dur, op. 38 ("Frühlingssymphonie")
-------- Break --------
Igor Strawinsky
"Le Sacre du Printemps". Bilder aus dem heidnischen Rußland in 2 Teilen für Orchester ("Das Frühlingsopfer")
≪関連記事≫
ウィーン旅行(その1)百像の街
ウィーン旅行(その2)楽友協会でウィーンフィルを聴く
ウィーン旅行(その3) 美術史美術館
ウィーン旅行 (その4) ウィーン国立歌劇場で『エフゲニー・オネ-ギン』を聴く
ウィーン旅行 (その5) ウィーン少年合唱団で天使の歌声を聴く
(その6) ウィーン旅行 (その6) ベートーヴェンゆかりの地 ハイリゲンシュタットを訪ねる
ウィーン最後の夜は、ウィーン国立歌劇場でワーグナーオペラ。
今日は3階席だけど、舞台の正面。これで€65は安い!
劇場の写真をもう少しアップ。
ワーグナーのオペラは、相変わらずの麻薬劇。聴く人をホールに閉じ込め、強烈な音楽と舞台にさらし、完全に神経麻痺にさせる魔力を持っている。
しかし、今日はなにより演出が最悪だった。許しがたい、悪趣味。なぜエルザは失明しているのか?舞台においてある黄色いおもちゃのトラックは何か?黄色の蛍光色のセンスはなんだ!ヘンゼルとグレーテルのような粗末な家も変だ。最後の囚われの弟の救出シーンは何物?2001年宇宙の旅かと思った。あまりにも酷い演出。歌も演奏も良いのに演出が台無しにしてくれた。残念
歌手、演奏はさすがウイーン国立オペラ。高い水準だと思うが、いくつか気になる点はあった。ローエングリーン役のペーター・ザイフェルトは柔らかい綺麗なテノールだったが後半やや息切れ気味。エルザ役のソイレ・イソコスキはエルザとしてはちょっとベテラン過ぎかな。歌はきれいなところはあったが、全般に本調子で無かったような気がする。一方で、悪役が良かった。魔女役は悪者ぶりを見事に演じていたし、歌の迫力もすごかった。エルザを凌ぐ存在感だった、ブラボー。
管弦楽は綺麗な音楽だ。金管の鳴りが素晴らしい。エルザの入場のところで、冒頭のフルートが少しふらついていたように聴こえたのが残念だったが、あとは素晴らしい。最後で挨拶に出た指揮者レイフ・セーゲルスタムが凄い白髪・白ひげの仙人のようなおじいさんでびっくりした。
総合点で昨日のほうが良かったが、拍手は今日のほうが大きかった。何度も呼び返していた。確かに演出以外は良かったと思う。
30. Mai 2010
LOHENGRIN
(28. Aufführung in dieser Inszenierung)
Dirigent: Leif Segerstam
Inszenierung: Barrie Kosky
Bühnenbild: Klaus Grünberg
Kostüme: Alfred Mayerhofer
Choreinstudierung: Thomas Lang
Heinrich der Vogler: Ain Anger
Lohengrin: Peter Seiffert
Elsa von Brabant: Soile Isokoski
Friedrich von Telramund: Wolfgang Koch
Ortrud: Waltraud Meier
Heerrufer: Markus Eiche
1. Edler:
2. Edler:
3. Edler:
4. Edler:
1. Edelknabe:
2. Edelknabe:
3. Edelknabe:
4. Edelknabe:
1. Kammerfrau:
2. Kammerfrau:
3. Kammerfrau:
4. Kammerfrau:
Beginn: 17.30
(付録)
実は、オペラの前にもう一度楽友協会に行って、ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団(Tonkünstler-Orchester Niederösterreich)の演奏会で、シューマンの交響曲第1番も聴いてきました。後半に「春の祭典」があるのだけど、オペラに間に合わない恐れがあるので、前半のみ。
Sonntag, 30. May 2010
16:00 - Großer Saal
End: approx. 17:45
Artists:
Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
Andrés Orozco-Estrada, Dirigent
Program:
Robert Schumann
Symphonie Nr. 1 B - Dur, op. 38 ("Frühlingssymphonie")
-------- Break --------
Igor Strawinsky
"Le Sacre du Printemps". Bilder aus dem heidnischen Rußland in 2 Teilen für Orchester ("Das Frühlingsopfer")
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