その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

2011クリスマス イスタンブール旅行(その3)

2012-12-27 23:48:54 | 旅行 海外
ホテルに戻って少し休憩後、午後の部へ出撃。


(奥の西日を受けたところが新市街)

今度は金角湾を渡って、新市街へ。歴史的観光地が中心の旧市街と比べ、新市街には今のインタンブルールが溢れていた。とにかく凄い人。クリスマスだが流石になんちゃってイスラムと言われつつも、流石にクリスマスソングが街中に流れると言うようなことは無かった。それでも、通りにはイルミネーションが・・・


(タクスィム広場)


(イスタンブルールでもハイセンスなイスティクラール通り)


街は新興国ならではの街の活気に満ち溢れている。もう日本にこの津波のように押し寄せる人や街全体から滲み出る活力は物凄い。私の会社はまだイスタンブールにオフィスは無いが、絶対にここに打って出るべきと確信した。街をぶらついていると、日本並みに美味しそうなお店をみかける。店頭でおばさんがこねている餃子の皮のようなものが気になり、そのレストランに入る。餃子のような包みもののレストランへ入る。ボレキというトルコ風パイらしい。うまかった。















日本にもありそうな露店たち。こうして見るとイスタンブールはどうみてもアジアだ。久しぶりにアジア風の熱気に当てられ大興奮。









 ホテルへの帰り道、多くの人がモスクに入って行くのを見かけ、混じって入ってみる。夕のお祈りの時間らしい。イスラム教特有の大音響の読経がスピーカーから流れてきて、皆、一心に祈りを捧げている。しかし、そこには男性しかいない。あれ、女性もいたはずだがと思って見回したら、何と出入り口近くにまるで牢屋のように木の格子で完全に仕切られた一角があり、そこに多数の女性陣たちが、押し込められて祈りをささげている。大きなモスクの本堂中央に男性陣が思い思いに自由にスペースを使い祈っているのに対して、余りにも対照的にまるで罪人のような扱われている女性陣を目の当たりにし、強烈なカルチャーショックに見舞われた。こんな差別があっていいのか?この女性たちは、自分たちをこんな風に扱う宗教に向かい、何を祈っているのか?理屈としてはイスラムの男尊女卑を知っていたものの、自分の理解を超えた光景を見て、ただただ頭の中が混乱してしまった。これは理解できない・・・。小一時間で祈りの時間は終り、皆、思い思いにモスクを出るのに混じって退出する。たいていのことには驚かないぐらいまで歳を重ねたと思っていた自分には、久しぶりの強烈な異文化体験だった。

(つづく)
コメント
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