★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

バナナの栄枯盛衰

2023年03月06日 12時17分56秒 | 徒然(つれづれ)
 コンビニでよくバナナを買う。
 食事が物足りなかった時や小腹が空いた時に重宝する。
 
 私のような昭和世代にとって、子供の頃バナナは果物の王者の地位をほしいままに、果物屋の奥の棚で燦然と輝いていた。
 値段も今とは比べものにならないくらい高かった。

 普段は滅多に食べられず、祝い事や親が気まぐれに買って来た時に、チビリチビリ慈しむように食べたものだ。
 学校の給食に、年に一度か二度、それも1本ではなく、半分に切ったやつが出た時には、狂喜乱舞したものだ。
 バナナを腹一杯食べるというのが子供の頃の夢だった。

 今やその威光は地に堕ち、コンビニやスーパーでも普通に廉価で売っている。
 子供にあげても喜びもしないようだ。
 中にはバナナが嫌いな子もいるらしい。
 
 私の頭の中には、昭和時代のバナナの貴重さの記憶が、まだわずかに残っている。
 1本食べて2本目を食べる時には、贅沢をしているという罪悪感めいた気分が去来する。
 
 

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