虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

今後の行方は?

2015-01-20 09:37:59 | ビジネス
現在、マイカーはD社の旧式のKカーである。
中古で購入し、なんだかんだで間もなく購入してから5年になろうとしている。
冬道はなかなか難儀であるが、使い勝手もいいし、維持費も安いので、貧しい自営業者には最高のマイカーである。

それまで約13年間、N社のクルマを乗り継いできた。
スポーティセダン、ライトウェイトSUV、そして(オッサンが好みする)セダンなど計4台。
なんだかんだで、思い入れのあるメーカーだった。

今日は、そのN社の話。
外国人(敏腕)経営者によりV字回復を遂げたのは、かれこれ10年ほど前の話になる。

その後、国産市場を無視した展開をし、北米や欧州を意識した大柄のクルマ作りに腐心してきたように感じる。
ここ10年のクルマの大型化は、このN社に限った話ではないが、クルマとしての魅力に欠ける(日本人受けしない)モデルがかなり多くなってしまった。

かつては、国内の大手自動車メーカーであるにも関わらず、骨太のクルマづくりをしていて「技術」を売りにしていた時代もあった。
また80年代後半から90年代初頭にかけては、世界中のモータースポーツ界でも注目の存在だった。
そのモータースポーツの世界から得られた技術やノウハウが、市販車にも投入され、多くのクルマ好きを喜ばせた。

その後、バブルが崩壊するとともに、この企業もガタガタと崩れていき、冒頭に記したように再建されていくのだ。

近年はどのクルマも、国内市場を相手にしていない戦略が見て取れる。
確かに国内市場には限界があり、そこに資源(カネや人材)を投入するより、より大きいマーケットに集中するのは、グローバル企業としては有益なのだろう。

しかしながら、日本の企業として、加えて日本人を相手に商売する側面を考えると「?」である。
日本市場を鑑みて、コンパクトクラスのモデルもあるのだが、味わいが薄く(乗り味が安っぽく)いかにも低廉な予算で作ったの(コストダウンの跡)が見え見えで、目の肥えた日本の消費者の関心を集められるには至らない。

これからのN社はどういう道を歩むのだろうか?
日本のクルマ好きから、そっぽを向かれている現状をどう考え、どう施策を打つのであろうか?

もしかしたら、10年後は日本発祥の企業であるが、本社機能は海外にあるグローバル企業になっているかもしれませんね。