木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

漆塗り教室

2010-07-14 21:53:38 | 


各地で大雨による被害が出ていますが、炭山も朝からすごい雨


工房の裏を流れる志津川も、昼間には水位がだいぶ上がってきました。
今日は漆塗り教室に行くため、昼炭山をおりましたが、途中の道は川のようでした。

その漆塗り教室、市内の加藤小兵衛商店で開かれています。
講師は茶道具の制作・修理などを手掛ける漆芸家の岩淵先生
この5月からお世話になり、漆芸の基礎からみっちり教えていただいています。


本堅地、布着せ本堅地、紙着せ本堅地の手板。


紙着せのため、糊漆を配ったところ。これをヘラと刷毛で紙張りに適した均一の厚みにして、


薄めの和紙を貼ります。
拭漆は長年やっていますが、塗りのための本格的な下地作りは初めて。大変勉強になります。


こちらは一閑摺りで仕上げる盆。左端にちょっと見えるのが布目摺りで仕上げる盆。

教えていただいている、糊漆、地漆、錆などの使い方や使う目的に応じた漆量の調整、木地に塗る微妙な厚みの調整など、なるほどと思うことばかり。
そして、それをするためのヘラ使いの妙技、伝統の積み重ねの中で培われた先生の技を見せていただきながらの稽古。
何とも充実した時間です。


向かい側では、京都木工芸同好会「一木一優」で一緒のOさんが、中塗りの研ぎにかかっています。

漆教室からの帰り道。

こんなに水位のあがった鴨川を見るのは初めて。
五条大橋の上で、信号待ちの間に思わずシャッターを押してしまいました。
コメント (2)
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