木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

三線拭漆

2011-06-04 22:08:14 | 

三線の棹の拭漆の仕事をいただきました。
三線の棹を間近で見るのは初めてです。高名な方の作で、真黒と呼ばれる黒檀でできています。


漆を塗る前の準備として、漆が付いてはいけない部分はマスキングテープを貼り養生します。


糸巻きの部分。糸蔵の内側にマスキングテープを貼り、


唄口は木マスキングテープを巻いた木片で埋め、


糸巻きの穴は発砲ウレタンを丸く切って埋めました。


胴に挿す部分は、発砲ウレタンで被い、糸蔵を埋めた部分を支える台に乗せるようにしました。
仕上げがやや粗い部分をペーパーで整え、準備完了。


日本産の生漆を塗り、よく吸わせた後拭き取ります。


風呂へ入れて乾かします。
乾いたら木地の状態を見ながら、ほど良い艶に上がるよう研ぎと摺りを重ねていきます。




一方こちらは、四方棚の修理。
錆で埋め、生漆で固めた割れ目の外側にマスキングテープを貼って生漆で固めた部分を軽く研ぎます。


マスキングテープを外し、もう一度生漆を差して軽く拭きます。
乾かして、いよいよ最後の色合わせになります。

コメント
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