木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

桐三段重ね箱 完成

2012-06-05 22:12:19 | 木工
一日の内で一番イメージが湧く時間帯、そんなの皆さんありますか?
私の場合、朝、目を覚ましかけた時(5~6時)なのです。
まだ半分夢の中のような気もするのですが、今している仕事、計画している仕事などのアイデアやインスピレーションがフッと浮かんでくるのです。

今朝もそうでした。

制作中の桐の重ね箱。昨日すでに内側にベルベットも張り始めていたのですが・・・。
寝ながら、「箱が深すぎるのではないか」という思いがフッと浮かんだのです。
改めて、入れる物を思い起こして見ると、やはり深い。という結論。
すでにできあがっている木地をどう切り詰めるか。
その工程を頭の中で思い巡らし、ついでに仕切り板のベルベットの張り方の変更も思いつき・・・。
だいたいイメージができたところで、また一眠り・・・・・いつもこんな具合です。
設計の段階で当然気が付いていなければならないことなのですが・・・。


今日の仕事はその実行から。

各段1~1.5cm浅くし、



全体の高さもだいぶ低くなりました。もちろん仕切り板も切り詰めました。


木地ができたところでベルベット貼り。

周りを貼り。



仕切り板に貼り。仕切り板の上端も貼ることは今朝思い付いたのです。



底は、両面にベルベットを貼った中敷き風にしました。
仕切り板も外せるので、こうしておけば長く使用して底のベルバットが痛んだ時、裏返して使えます。



これで完成です。



二段目は色違いの紺にしてみました。
Kさんお待たせしました。明日お送りいたします。

コメント (2)
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