第40回日本伝統工芸近畿展京都展が明日から始まります。
場所は、京都高島屋7Fグランドホール
会期は 5月18日(水)~23日(月)です。
前にもお知らせしましたが、今回は、「屋久杉砂磨箱」を出品しました。
「砂磨き」というのは、江戸時代には盛んに行われていた技法ですが、江戸末期にはほとんど行われなくなってしまっていました。
それを40年ほど前、木工の人間国宝であった氷見晃堂が復活させ、唐松を使って作品を制作しています。
昨年、富山県の木工作家林哲三氏の個展て、砂磨きの刳り物を拝見し、頭に浮かんだのが屋久杉。
十数年前、神戸の吉岡棟梁に屋久杉の天井板をたくさんいただき、この屋久杉の杢の美しさをどう生かしたら良いかとずっと考えていました。
その答えが見つかったという感じでした。
「金剛砂で磨く」と教えていただいたことを手がかりに、いろいろ試行錯誤をしながら、指物の箱を制作してみました。
内箱は、茶神代杉の柾目板を使い2段の重ね箱にしました。
未熟な点も多々ありますが、ご高覧、ご批評いただければ幸いです。
なお、近畿展は大阪、滋賀と巡回します。
大阪展 前期 6月2日(木)~7日(火) 私の作品は前期に展示されます。
後期 6月9日(木)~14日(火)
会場 京阪百貨店守口店7階京阪ギャラリー
滋賀展 6月21日(火)~7月3日(日)
会場 滋賀県立近代美術館 大津市瀬田南大萱町1740-1
美術品というか、奇麗な、ある意味派手な作品が多い中、木工はその中でも地味、その木工も欅を使った作品が多い中、おそらく全作品中いちばん地味な作品でしたね。作成中の姿が思い浮かびました。
陶芸や蒔絵など、思わず釘付けになる作品もたくさんあって、いい時間が過ごせました。ありがとうございました。
明後日からツバルに行ってきます。
ツバル気をつけて行って来てください。