木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

短冊箱

2011-04-02 22:51:07 | 木工
4月に入り、大災害と原発事故から3週間。いろんな思いを抱きながらも仕事は進めています。


内箱の製作。今回も茶神代杉を使いました。


組立が終わり、仕上げ削りをしていると・・・
なんと、蟻ほぞを掘った際、力を入れすぎて深めに入ってしまった鑿の跡が出てきてしまいました。
仕方がないので、もう一度作り直し。


ところが・・・仕口の加工が済み、仮組みしようとすると・・・・なんと、今度は寸法間違い・・・・
どうも集中力が弱っているようです。


1からまた作り直しです。


留め(45度)は、留め木口台上で留め削り鉋と5分の鑿で仕上げます。


底板の厚みは、3.5mm。


今回は、いつもより慎重に作業を進めました。


糊を入れて組み立てた後の固定はゴムバンドを使いました。


神代欅の覆輪を貼り、


やっと完成。2段の重ね箱です。


外箱の蓋の内側と、底板の拭漆。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (弥生)
2011-04-06 22:41:33
覆輪を張る工程は、箱本体の上端に溝を掘って覆輪を嵌め込んでいるのでしょうか?
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Unknown (ichi)
2011-04-06 23:53:50
重ね箱上段の脚は嵌め込んでいますが、覆輪は薄く削った(約0.8mm)神代欅を糊で貼っているだけです。
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Unknown (弥生)
2011-04-07 22:02:22
覆輪を練るのは組み立て後でしょうか?その際練った時に出る箱内側の目違いの処理は鉋で行っているのでしょうか?
質問ばかりで申し訳ないです。
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Unknown (ichi)
2011-04-07 22:31:07
組み立て後、箱の縁の目違いを払ってから貼ります。覆輪の端を箱の内側に合わせて、目違いが出ないように貼ります。外側は鉋で削って仕上げます。
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