木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

桑十角箱の制作

2012-07-13 23:05:23 | 木工
桑を用いた十角箱の制作に取りかかりました。
桑は私の一番好きな材の一つです。そして幼い頃から一番身近にあった木かもしれません。
養蚕の盛んな地方だったので、小学校の周りは桑畑。
口の周りや手を紫色にして食べた桑の実は大好物でした。
木工芸に出会い、氷見晃堂の作品を見て、いつか自分も桑で箱を作りたいと桑の木も集めました。
でも、その割に桑で作った作品は少ないのです。

前回の文箱に続いて、桑で十角箱を作ることにしました。



蓋の天板の裏透き。豆鉋で削ります。



甲盛りの曲線に合わせて裏を透き取ります。



蓋の側板も外側に合わせて、内側をわずかに透き取ります。
そのために、寸四の長台をごくわずかですが外丸に直しました。



底板。鉋で表、裏とも仕上げておきます。



仕口の刻みに入る前に、内側は仕上げておきます。
ペーパーで空研ぎした後、軽く渋出しをして、木賊で磨きました。
この桑の木味が何とも言えないですね。



側板も同様です。
毎日楽しみながら制作を進めています。

・・・・と言うと楽しいことばかりのようですが、そうでもないのです。
実は、私は桑アレルギーらしいのです。
症状は、くしゃみ、鼻水・・・ひどくなると喘息も・・・
作業中は厳重な防塵マスクをして、作業が終わったら服のホコリを払い、鼻うがい・・・
もちろん喘息予防の吸入薬も欠かせません。
そうしても、鼻はグズグズ・・・
それでも、それでも、桑を使って作りたいのです。
妻からは、「片思いなのだからあきらめや。」といつも言われています・・・

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 挑交会茶道具展が開かれてい... | トップ | 挑交会茶道具展に行って来ま... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (とも)
2012-07-14 08:52:06
漢方の「小青竜湯」が効きそうな症状。かなり緩和されると思いますよ。
返信する
Unknown (ichi)
2012-07-14 13:25:31
「小青竜湯」。息子も花粉症の時飲んでいたようです。早速試してみます。ありがとうございます。
返信する

コメントを投稿

木工」カテゴリの最新記事