
娘さんが新しい義足を履きはじめてから、毎日毎晩
少しづつ、右足のソケットを調整していた。
始まりは娘の申告
「少しだけ、義足がたまに緩む気がする」
それを言われて、抜けたりしないかを確認して
毎日はき続けながら、少しづつ
ソケット内面にガムテープを貼り、二枚にし、厚さが足りなくて皮にして
位置が悪かったので張り替えて
五度目くらいでようやく症状がおさまりました。
毎回のことだけど、これが一番大変。
普通はこれ、義肢製作所で完成確認の際にやりきるべき作業
でもね。そうもいかない。
完成してすぐに、少しはいただけだと、前の義足と感覚が違うから、ゆるいかどうかを本人が気がつけない。
一週間くらい、フルに使ってみてはじめて、微妙な緩みに気がつく。
普通はそれを受けて、義肢製作所で再度調整して帰り、また緩んで再度行って を繰り返す。
正直、すごく大変である。
あまりに大変だから、我が家は私がやってしまっている。
はじめのうちは不安で、念のため姿勢をみてもらいに行っていた。
最近も念のため、調整後に歩行している様子は、動画をメールで送ってでもみてもらうことにしている。
たったこれだけのことというなかれ(^^;;
この調整やバランスが狂うと、姿勢が悪くなり、または断端が痛み、思わぬ悪影響が生じる。
その危険性について、いく度も説明していただいて、理解しているつもりだから、逆に気を使う。
正直、子供が歩いている様子をみて、義足のアライメントがおかしいことを言い当てられる義肢装具士さんって、そんなにたくさんはいないだろうと思う。
普通に、大人の分野ではとっくに指導者クラスの人でも、無理らしい。
そんな難しいこと
できないのに、子供が歩いてしまうから、そのままにする。
それが私には恐ろしい。
私がみてもらっている義肢製作所に、よく他の義肢製作所で作った義足を履いて 娘に会いにくるご家族がいる。
そのほとんどが、アライメントがおかしいことを見抜かれている。
実際に問題も起きているのに、対処できていない話もよく出る。
普通は、他の義肢装具士が義足をみたりしない。
もしかしたら、それに甘えて調整がないがしろになっているんだろうか。
それとも本気でできないんだろうか。
患者家族としては、今の義肢装具士さんをとりまくこの現状に戦慄を感じる。
はたして、この現実
どれだけの人が気がついているんだろう。
ああ。
最近、こんなことばかり考えている。
微調整 まだ続くかな。
昨日の朝、感じ良かったけど、また様子を見なきゃね。
日々、なんだか気が抜けない。
娘が自分でできるようになるまで、長生きしなきゃね(^^;;
