Chun日記~両足脛骨欠損症の娘をもった父親の育児&子育て奮闘日記

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ライナーの手入れ

2012-11-10 01:11:29 | インポート
ライナーの手入れ



義肢装具を使用する人の 宿命
ライナーの手入れ

毎日使用する義肢装具を装着するために、毎日のケアはどうしても欠かせない。


今日はそんな話を



義肢装具士さんによると、ライナーを自分で履けるかどうかが、どのライナーを使うかの選択における ひとつの要素になっている。
そのことも考えたい。



まず、はじめに幼児が義足を使うとき。
娘さんの例だと ストッキネット という包帯を輪っかにしたようなものを重ねばきした上に、太さ調節とクッションを兼ねて、断端用靴下を履いた。

これらの手入れ
ただひたすら洗い、新しいものを使い、また洗う。
あまりボロボロになったら交換。


結構大変
ストッキネットを底を縫い付けて、サイズに合わせて自力で作り、断端袋は自分で切りあわせる。
簡単そうに聞こえるけど、消耗が早いから すごくたくさん使う。
だからたいへん。

この組み合わせは汗もかくしあせももできやすいね。
懸垂はできないから、別に懸垂用の釣りベルトが必須だし。
仕方が無いかもしれないけど、このライナーの組み合わせは、あまりオススメできないかな。
早めに、次の段階に行った方がいいね。


次は、娘さんの例だと
アルファスピリットライナー
変形に強く、シリコンよりも肌に刺激が少ない樹脂ライナー
このライナーは内側が樹脂で、外側が布製。
外側の布がマジックテープを貼り付けることが可能なため、工夫次第で懸垂が可能。
実際に我が娘は、かなり長い間お世話になりました。

柔らかいから比較的子供でも扱いやすいね。
自分で履けるようになるのは、年少か年中くらい

自分で手入れを仕切れるようになるのは、早くて小学二年くらいかな。
手入れはね。
我が家は、無添加石鹸で内側外側ともによく泡をつけて洗い、よく流す。
それを すこし変形がおきない程度に水を切り
新しいたおるで内側外側ともに水気をとり、干す。
これが毎晩。


たまに昼間とかに汗をかいて、手入れするときには
内側だけをさっと流して、さっと拭いてすぐに履いたりする。

寒い冬場には、お湯でさっと流してから履いたり。
コタツですこしだけあっためたりする。
たぶん本当は良くないけど(^^;;


弱点は変形に強い分、痛みやすいこと。
でもまあ、それは仕方が無い。
その分、断端の形に合わせて変形してくれるから、娘のように断端末に膝の皿がない場合にも、痛みが出にくかったりもする。


最後に、この間から娘が使いはじめたライナー
アイスロス シールイン X5


今のところ使った感想。


外側にゴムの突起がついていて、その部分で空気を遮断し、ソケットにバルブを組み合わせることで、真空のような状態を作り出して懸垂してくれる。
それが最大のメリット。
何より脱げにくい。


そのかわり

突起が固くて、幼児が義足を使うとき、一人でライナーを裏返せない。
ライナーの底部に当たる部分が固くて、断端の形状と合わない場合に空間ができる。その対策用にパッドが販売されているが…そのパッドは小児でも取り扱いが困難で実用的でないかな。
あとは、シリコンアレルギーが出る場合があり、前に紹介した樹脂よりも肌へのトラブル例が多いらしい。
また、サイズ設定が、最小サイズが18 で、そこから20 22 という刻みでしかサイズがないため、ぴったりのサイズが探しにくい。
ぴったりでないと、ライナー内に空間ができるか、きつめのものを履くことになり、初期適合に苦労する。


あとは、手入れとして、外側のゴムの突起に潤滑剤を塗布したりするケアが必要かな。


今まで娘が使用したライナー
この三種類。

やはり、つかえるならば、したに書いたものの方が機能的。
でも、デメリットもある。


一番上のストッキネットは、手術後やあまりに成長が著しい時期の緊急避難用かな。
トイレトレーニングをするためには、釣りバンドが邪魔だから、その頃には樹脂ライナーにした方が、いいにきまっているものね。


そのあたりの使い分け。
たぶんだけど、義肢装具士さんによってかなり違う。
もっと情報の共有化をして、適応したケースについての標準化を図るべきだと私は思う。


どうなんだろう。
また、思いつきだ。
まいにち、こんなことばかり書いているね。(^^;;






コメント
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