Chun日記~両足脛骨欠損症の娘をもった父親の育児&子育て奮闘日記

「Chunの部屋」もよろしく。メアドもそちらにありますよ。http://aka.gmobb.jp/chuns_room/

東京ディズニーシーへ

2015-06-10 00:33:41 | お出かけ!
東京ディズニーシーへ

昨日に引き続き連投です。



二日目。朝5時半になんとか起床。
妻に子供達を任せて、フロントへ。6時からチケットが買えるのでまず購入。6時半からのモーニングバイキングに間に合うように、なんとか子供達を機嫌悪くならないように、着替えさせて起こしながら並ぶ。(^^;;


バイキングの席に移動して、テーブルにソーセージが乗り、食べたくらいにようやく妹さんは起きる。(^^;;
たしかに寝たの遅いから、しかたがないね。


バイキングは素晴らしい。
バームクーヘンみたいな真ん中が空洞なホテル。真ん中を吹き抜けにして一階にバイキング会場。
開放感は半端ない。
料理も素晴らしく美味しいし、豊富。これはいいわ。
ちなみに、お部屋もお風呂も素晴らしい。
あんまり滞在時間なかったけど、やはりさすがと思わせる設備。次来る時も選んでしまいそう。


朝からディズニーシーへ
まずはアリエルのショーのファストパスを取りに行く。なんとか昼前の回が貰えてホッとする。
次に、妹さんの要望でアラジンのメリーゴーランドと魔法のじゅうたんへ
途中、アラジンがランダムグリーティングでたまたまいて、そこに妹さんがジャスミンへ渡したい手紙を渡しに突進。
親友が英語で通訳してくれて、囲まれていたアラジンが娘たちの方を向いてくれた。
ジャスミンへ手紙を渡してもらうことをお願いしたらハグしてくれた。
妹さんの機嫌が一気に治り、「あったかかった」とニコニコ笑顔になりましたとさ。


そのあと、アリエルのグリーティングに。
またまた、事前に妹さんが書いていた絵手紙があり手渡す。(^^;;
喜んでくれた。よかったね。
これには住所と名前を書いておいた。もしかしてお手紙の返事が来たら嬉しいなぁ。


さて、そんなことをしつつ騒いでいたら、あっという間にアリエルショーの時間が近づく、ショーまでの合間にコーヒーカップに乗ろうと移動していたら、エリックにバッタリ遭遇。娘たち2人、またハグしてもらえた。


アリエル新しいショー。
なんとも素晴らしい。
アリエルの踊りと表情に圧倒されっぱなし。
すごいリズム感。バランス感覚。そして難しさを微塵も感じさせない笑顔。
なんか単体としても十分にお金を払って見に行けるクラスのショーだなって思いました。
娘さんたちも釘付けで見ていたね。
妹さんは、「さっきあそこにいたのに、忙しいね。今はあのお家はお休みかな」と不思議そうでしたが。


二日目はお昼ご飯のことをあまり考えていなくて、無計画。反省しつつも軽食を探していたら、妹さんが力尽きて寝る。
しかたがないので、アメリカンウォーターフロントでホットドックと肉巻きおにぎりを食べる。(^^;;


残り時間は、ミニーに妹さんが会いたいと言っていたので、起きるかどうか不安だったけどグリーティングへ。
行ってみたら、ミニー35分待ち、ミッキー40分待ち。待っている間になんとか妹さんも起きてくれて、ホットドックを食べつつ。
二人ともにあってくることができました。


姉妹共に、アリエル、ミニー、ミッキーにサインをもらえて嬉しいね。いい記念になるかな。
さらに合間には、ゼペット爺さん、ピノキオ、チップ、デールにも会うことが出来て、写真がたくさん。素敵な1日になりました。


盛りだくさんすぎて、ママが力尽きそうになり、親友が助けてくれました。感謝。
キャラクターに子供達が写真を頼んだり、手紙を渡す時のフォローも素早くて、私は間に合わず。
たぶん家族だけだったら半分も写真撮れてないなと思いつつ。心から感謝なのでした。


4時半にディズニーシーを出て、東京駅を6時半過ぎに出発。なんとか無事に帰宅です。
その日の夜は、金曜日の頑張りもあり、娘さんたちの用意はしてあるので、パニックにはならず。
お姉ちゃんが社会のテスト勉強をする暇がなくて、申し訳なかったな。


帰った日と昨夜で旅行関連の片付けも完了。写真と動画も今回は早めに整理、現像することにしました。
さて、今夜は早めにねるかなぁ(^^;;













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東京ディズニーランドへ行ってきました。

2015-06-09 00:31:52 | お出かけ!
東京ディズニーリゾートへ

さて
行ってきましたディズニーリゾート。
一泊二日の旅。
妹さんは初めての新幹線。
お姉ちゃんの義足のアライメント調整をしていただきに東京へいくため、そのついでに。
4歳の妹さんが、たぶん丸一日は体力がもたないだろうから丁度いいかな。

一日目はそうした事情で昼過ぎからランドへ。なんの予約もせずに無謀にも。
お姉ちゃんの誕生日が二日前なのでバースデーシールをもらいました。

宿泊は東京ベイ舞浜ホテル
丸い形のオフィシャルホテルで、なんだかいい感じ。四人部屋でブュッフェ付き。一人11600円だったかな。
結構直前の予約にしては安くて助かりました。

さて備忘録
まずは「プーさんのハニーハント」を予約。
ファンタジーランドで回ります。
「世界中誰だって~」でお馴染みのアトラクションを楽しみ、早めの夜ごはんへ。アリスのテーパーティができそうなカフェへ。
ちょうど夕立が降ってきていて間一髪でした。

アリスのカフェ。初めて入りましたが、やはり可愛い。娘さんたちテンション上がりました。ちょっと注文形式が効率悪く、思った以上に席に着くまでに時間がかかるかな。
まぁ、こんなものかもとは思っていたので、想定内ですが。
いーすたーっぽいデザインのお皿やマグカップ付きのデザートに、妹さん用のモーニングプレート付きのお子様ランチ。
それ以外に三人分のとりわけディナー。
合わせて7500円くらい。高っ(^^;;
でもまぁ。お姉ちゃんが一番行きたがっていたから、行けてよかったなぁ。

ご飯食べ終わり、プーさん。
やはり好評。さすがだなぁ。
可愛いもんね。
楽しい楽しい。
続いてメリーゴーランドを楽しみ、ピノキオにも。

そんなことをしているうちに、あっという間に時は流れ、夜のパレードの時間に。
慌ててみる席を探してなんとか座り。観覧。
座った席が素晴らしくて、よく見えました。
子供達も大満足。
たぶん妹さん的には、今回で一番感動してた。帰ってからおばあちゃんに見せるんだと、撮った動画をデジカメで見ようと言い続けたくらいに。(^^;;

妹さんは少しだけ、ジーニーが怖かったかな。すごく綺麗な電飾なんだけれど、なんか不気味でもあるってことかな。声も低いしね。(^^;;

パレードが終わり、急いでトゥーンタウンへ。
目当てのミニーの家に行き、あと二つ家の探検アトラクションを楽しみ休憩。
時間を見つつ、ワンスアポンアタイムの第二回を見るために移動。
雨が降りそうだったからかな。夜の花火は調子みたいでした。

ワンスアポンアタイム。
これまた、うまくいい場所でなんとか観覧。
そういえば、一番初めに抽選にもチャレンジしたんだけれどね。(^^;;
はずれました。ショーベースもはずれてしまい残念だったな。しかたがないのです。

ワンスアポンアタイム
アーチ型のオブジェが少しだけ邪魔な以外は、ほとんど綺麗に見える場所から、うまく見ることができた幸運のおかげさま。
感動しました。
途中何度か上がる火柱にお姉ちゃんビビる。。・°°・(>_<)・°°・。
たしかに熱いわ。

妹さんも時間が遅いにも関わらず、大興奮してみていました。やはり圧巻ですね。
本当に素晴らしい1日になりました。

一緒に回り、いろんなことを教えてくれて、子供達と遊んでくれた我が親友に感謝。
私達家族四人では、いろんな意味でこんな風には回るなかったなぁと。
改めて東京ディズニーランドに家族で楽しむ難しさを思い知りつつ。おかげさまで、夕方に入ったにも関わらず、ものすごく欲張りな体験をさせて頂きました。
仕事で疲れていたのに、休み返上で遊んでくれて、ありがとう。恩返ししなくちゃ。また、何かの機会にね。(^o^)

オフシャルホテル、東京ベイ舞浜に帰り風呂に入れ、皆を寝かせたのが11:45くらいかな。さすがに子供達は限界。妻も限界。
翌日はでも5時おきにモーニングコールをセットしつつ、私は片付け物をして少しだけくつろぎ。就寝。
次の日は次回(^^;;。







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睡眠不足

2015-06-08 00:08:12 | 自分のこと
睡眠時間

テレビ番組で、睡眠時間と糖尿病にかかる割合や血糖値の上昇について特集していた。
いちばんいいのは、7時間くらい。
9時間になると逆に良くないけど、5時間未満も良くないらしい。

私の最近の当たり前。
毎日だいたい、眠るのは早くて一時半くらいになる。いけないな。困ったな。

どうしてもさ。
最近、お姉ちゃんが宿題とか終わらなかったり、妹さんが体力つきて寝てしまったあとで風呂に入れたり。いろんな理由だけど、家事が終わるの遅れがち。
洗濯物を干し終わると12時半くらいになることも増えてきた。

まぁ。そこですぐに寝ればいいんだけれど。
朝起きてから家を出るまでと、家に帰り家事が終わるまで。ほとんど座る間も無く家事をこなし続け、合間があれば子供たちと話し。
楽しくもあるし学べる時間だけれど、自分の時間がなくて。
一日少しの時間は、ぽけっとしたくなる。

そして
いつのまにか二時頃に。
睡眠時間は5時間を切る。

この三年ほど、コレステロール値が善玉悪玉含めて高止まりしている。
膵臓が寝ている間にも働き続けてしまうように勘違いしているのかもしれないらしい。
なんとかしなきゃね。

とはいえ、やらなきゃいけないこと、やりたいこと、たくさん。
父の日のこと。夏から秋の家族旅行のこと。
写真や動画の整理に、娘さんの義足の選定のための研究。
なかなか深夜以外にやる暇がなくて、睡眠時間を削りつつ少しづつやってます。

あと数年したらたぶん。
家族の生活習慣も変わるかな。
まぁ下の子が小学校高学年くらいになれば変わるよね。(^^;;

ともあれ、それまでの間。大崩れしないで私の身体がもってくれますように。なんとかやっていかなきゃな。
共働きの家庭。誰かが無理をしないと回らない。そうでなければ、しわ寄せは子供達に。なんだかそれは嫌なのである。

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お姉ちゃん誕生日2015その2

2015-06-07 00:14:35 | 幸せを感じたとき
お姉ちゃん誕生日備忘録その2


引き続いてお姉ちゃんの誕生日備忘録
食べ物はね。

平日なのでディナーも、あんまり時間がなかったけれど。ママが好みを聞きつつ選択。
ミートソースペンネにスティックサラダ、自家製チキンナゲット。
チキンナゲットは二種類。チーズ入りとほのかなカレー味。とても美味しくてあっという間になくなる。(^^;;

次はケーキ。
メロン主体のスポンジ生クリームホール。
なんとなく、私たちの披露宴のケーキを思い出す感じ。
食べてみたらすごく美味しかった。
やはりメロンがたくさん使われていて、贅沢な感じです。

ママからのプレゼントはね。
リラックマのLEDライト点滅目覚まし時計。
6種類くらいのメロディーが爆音で流れる。(^^;;
これなら起きれるかも?
実用的だね。

あとはね。リラックマの文房具にバースデーカードかな。最近前向きなお姉ちゃんを讃える内容になってました。たぶんお姉ちゃん、言わないけど嬉しいだろうな。表情で感じます。(^^;;

最後に妹さんから。
お姉ちゃんの絵とお姉ちゃんへの完全自作お手紙。なんだか一生懸命に、作ってくれました。本当に大好きだもんね。よく喧嘩もするけどさ。

両方の祖父母からもお祝いの言葉をもらい、幸せ一杯。よかったよかったよかったね。
(^o^)













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義足の型取りへ

2015-06-06 00:20:12 | 義肢装具や関連のお話
義足の型取りへ

さて。お姉ちゃんの義足の型取りがはじまる。毎年恒例のイベントみたいになってるけれど、すごく大切なこと。
型取りが終わると、仮義足を作っていただいて試し履きとなる。

お姉ちゃんも小学五年生
一番の成長する時期。
今年、来年で一気に体型が変わり背が伸びる人が多い年齢。

ソケットの作り方。余裕を持って作るのかな?今年は一回できちんと履けるくらいに出来上がるかな。
いろいろ心配に思いつつ。
とにかく早めに型取りに。

夏休みに入ってからはじめていると、なかなか期間がタイトで夏休みの間に終わらないからね。
仮義足を試すときと、完成義足の調整には時間がかかるし、慎重にしないとトラブルの元だから、一日かかるときもあるし。
そうなると平日に作業になるから、やはり夏休みに終わらせたい。
出来ることなら、授業を休ませたくはないからね。

毎年の作業。
もう10年目。14足目になるのかな。
すっかりおなじみになったいつもの作業。
当たり前に思ってしまうけど。
実はすごく恵まれた環境で、娘さんの義足を作りサポートしていただいていること。忘れてはいけない。

娘さんにもそろそろゆっくりと、そうしたことへも伝えていかないとね。
私たち家族のために、いかにたくさんの方々が動いてくださっているか。いかに素晴らしい方々にお世話になれているか。
いまが素晴らしく幸運であるという気づきを。伝えなければね。




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残念な話

2015-06-05 17:59:10 | インポート
シリコンライナー X5 試用品

左足は25cmで違和感なし。大丈夫そう。
右足を試そうとしたら、23.5cmではなく22cmが封入されている。がっかり。
試すなら23.5cmなのに。

仕方がないから、いま左足に履いているシリコンライナー、23.5cmを右足に履いてみる。
これも大丈夫。
よし。これで今年は25cmと23.5cmにサイズアップして型取りができる。

少しでも長めに履けるように。
一番の成長期にあたるであろういまから三年ほど。備えるに越したことはない。

しかし。
この試用品、長いなぁ。
元々から、もう少し短くてもいい気がする。
X5自体が初めての人が試すなら、切らずに試すのむつかしいよ。
毎日使うものだし、そう簡単に作り変えられないものなんだから。
メーカーさんや日本代理店さん。もう少し考えて欲しいなぁ。

他にも、オズールの製品。
壊れた際に予備品を日本代理店が持たない主義らしくて、緊急対応が難しいらしい。
何回も小児用の膝継手が壊れた際に、対応できずに困ったという話を聞いている。
我が娘は、運良く急な衝撃なんかで壊してないからいいようなものの、人ごとではない。だって、予備を制度上作れないのだから、おかしいよね。

少し前に、オズール日本代理店の営業さんと電話でお話。患者側から見た改善要望を伝える機会があった。
あれからかなり時間が経ったけど、未だにその後の動きがない。
なんだか残念。
患者の声を軽視するようになったら終わりだね。

やはり日本ではオズールのサービス向上を求めるのは難しいということかもね。
諦めて他のメーカーの部品を使いたいけど、製品自体は小児義足に欠かせない。
だから使う。
でも大人用の部品になると他のメーカーに流れる。たぶんそう。

患者の声。
どうしたら真剣に聞いてもらえるのかな。
電話では真剣な受け答えに聞こえたんだけど。あまりにも対応が遅いな。残念。
6/6に、また聞いてみよう。
次回の娘の義足。大人用の膝と足部、どれになるやら。オズール製になるかもしれないけど、なんかサービス不安。改善して欲しいなぁ。

担当営業さんからメールがあった。
内容が残念。。・°°・(>_<)・°°・。
なんだか一生懸命に話した意図が伝わっていないとしか思えないなぁ。
もう諦めた方がいいのかしら。


一度会って話してみたいものだなぁ。
子供の前で、説明して欲しいものだ。
心から。恥ずかしくないのかしら。

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お姉ちゃん誕生日備忘録その1

2015-06-05 00:02:26 | 幸せを感じたとき
お姉ちゃん誕生日に

さて、今回は今年の話を。
お姉ちゃんへのプレゼント。何をあげようか悩み。いつも長い間考えるのだけれど。
今年もかなりかんがえた。

プレゼントその一
夏用のオールインワンのパジャマ
130-165サイズの小児用
半ズボンだから加工もいらない。
五年生の泊りがけの野外学習に使えるかなと、かなり長いことネットで探し続けて、ようやく見つけた。
気に入ってくれるといいなぁ。

プレゼントその2
ディズニーのナース時計
ひっかけて持ち歩くタイプの時計。ディズニーストアで見つけたもの。
そのころにはディズニーランドに二日後に行くとは夢にも思わず。(^^;;
そんなものかな。

プレゼントその3
花の折り紙絵本
工夫した手紙を作るのが好きなお姉ちゃんに。花の折り紙が多数載っていて、自分でも真似できそうな本を見つけたので進呈。
好きなことは、楽しんでやって欲しいしね。

あとは、メッセージカード
今年はアリエルの3D
ディズニーシーで会えるかな。
何を書くか悩んで、書くのに結構時間がかかりました。

とりあえず私からのプレゼント備忘録。
妻からも妹さんからも、バースデーケーキもディナーも。いろんなお祝いがある。
また、何回かに分けるかな。
覚えておきたいものね。











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お姉ちゃんの産まれた日

2015-06-04 00:00:30 | 脛骨欠損のお子様をお持ちのご両親へ
お姉ちゃんの産まれた日

6月4日は我が家のお姉ちゃんの誕生日。

娘が生まれたその日をふと思い出す。
忘れられない1日だった。NICUに呼ばれて話をしてくれた小児救急のK先生の表情、必死さ、気持ちを今でもありありとおもいだせる。

命が危ないこと。今すぐに手術が必要で輸血も必要なこと。様々なリスクがありいろんな可能性があるが全力を尽くすこと。
親として未熟すぎた当時の私は、一度にしなければならない決断の重さに打ちのめされつつ。自分なりに一つづつ噛み締めながら理解して。一つ一つサインをした。
そのあとは、命を助けるために数時間、先生たちの格闘があり。次に呼ばれた時には命が一番危ない急性期は乗り切ったと教えていただいた。

その時の気持ち。
「ああ、よかった。とにかく命が助かった。」
祈るしかない時間の中で、いろんなことが頭を駆け巡り。とにかく助かって欲しいと祈りつつ。叫びたくなる気持ちを抑え、ひたすら待つ。

そう。そしてそのあと。
同じような状態で生まれきた極小未熟児を育てていく上での「医師としてのあたりまえ」の説明がはじまる。

様々なリスクの説明。いろんな可能性の話。聞いたからといって備えようもないが、たしかに知らなければならない話。これまた、わたしひとり。
妻は7週間半にわたりPICUで羊水還流しながら寝返りも打てずに娘をまもり、出産直後で衰弱しきりそれどころではない。誰に相談できるでもないし、もちろん私が次は妻へ説明しなければならない。きつかった。

最後に、トドメのようなタイミング。
精神的にボロボロになりながら、なんとか正気を保つ私に、娘の先天性疾患の可能性が告げられる。
しかも、曖昧なまま。わかる事実だけ。詳しくわかる日がいつかさえ知らされなかった。

あの時はどうしようかと思った。
目の前が白くなり、どう妻に伝えたらいいかと考えるだけで辛かった。先が見えない落とし穴に落ちたような感覚。ほんの一瞬だけれども、そんな気持ちになった。

すぐに気を取り直し、その場をあとにする。
忘れないように聞いたことを必死に書き留め、キーワードを覚えつつ妻の元へ。
「今はまだ、気付かせるべきではない。」
私の中の本能がそう告げていて、必死で平静を装った。病室を出たあとなみだが出た。

病院を出て、本屋さんを巡った。
参考になりそうな本がないか探した。片っ端から買った。
家に帰ると、インターネットにかじりつき、ご飯を食べるのも忘れて朝まで調べた。
誰にも話せずに苦しみ、敢えて遠くにいて会えない友人に深夜にメールをしたりした。

そんな日があって。
「私が娘を護らなければ」
そう決意したのも、その渦中。
その気持ちは今も少しも変わらない。

妻の羊水還流7週間半の入院のすえ、1500kg未満の極小未熟児で生まれ、両足脛骨完全欠損にも関わらず、確定診断も専門医も不在。
そんなケース。たぶん他にはないだろうな。
このことを父親一人で数日か変えざるを得ないほど、母親が衰弱していたこともあり、私は強く思ったのかもしれない。

「私が娘を護らなければ」
娘の11回目の誕生日に思い出す。そんなこと。
最近ようやく、そのころの記憶の封印が解け、見苦しかった自分が認めてあげられるようになってきた。
だれでもたぶん、同じ環境に置かれたらきつい。だから今はそのころの自分を褒めてあげたい。

申し訳ない。
なんだか重い話になった。
でも、たぶんこれも大切な、私を形づくる一つの運命だったのだろう。娘の誕生そのものが。

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妹さん-4歳3ヶ月

2015-06-03 00:03:06 | 日常のこと
妹さん

このところ、妹さんがすごい。
遊びの中でひらがなを覚えて、自分なりに考えてかけるようになり、カタカナまで意欲的に覚えようとする。
お姉ちゃんが嬉しそうに教えてあげていて、いろんな問題を作ってあげたり。
なんだかゲームみたいで楽しいらしい。

他にもピアノ
お姉ちゃんが弾くのを見て、まだなんにもならとていないのに、見よう見まねで保育園で歌うメロディーを弾いてしまう。
ヒントも出していないのに、次々に弾く。
ちょっとさすがに驚いた。

運動も大好き。いろんなことに果敢に挑戦しているね。

今、四歳と3ヶ月弱。年中さんの中では三月生まれで一番小さいけれど、あまりそれを感じさせない。素晴らしい成長に脱帽です。

やはり、お姉ちゃんやいとこのお兄ちゃん。おじいちゃんおばあちゃんに保育園の先生方。いろんな人に囲まれて育ったこともプラスなんだろうな。すくすく育つ妹さん。見ていて親としても学ぶところが多いです。

このところは、ディズニーランドに行く話があるので、新幹線が楽しみだったり、毎日書いてくるお絵描きもディズニーキャラが描かれていたり。毎日の中でいろんなことを吸収していく妹さんです。

遊び食べが多いのと、夕ご飯中に眠くなり、寝る前に目が覚めてしまう習慣が悩みの種。
物事がわかり始めてきている今の時期。ゆっくり話を聞いて話してあげないとね。
人に助けてもらったりした時に、自分でやりたい気持ちがあると、「余計なことしないで」「あっちいって」と言ってしまう妹さん。
ゆっくりと話をしながら根気よく。少しづつでもわかってもらえるように話をしよう。

たぶんママが疲れていて、「見て」という気持ちに応えきれていないかな。わかるんだけど、たぶんママも余裕がなくて。
私やお姉ちゃんが構うことが、ママがますます相手をしてくれない原因のように感じるのかもしれない。
ママには伝わらないけれどもね。

二人目だから、どうしても甘やかしがち。
叱る人がいなくなる。だから敢えて叱らないとね。出来ればただ叱るだけでなく、わかるように話そう。
もしかしたら、すぐに忘れてしまうけど。
その一瞬にでも伝わればいい。

結構、話せば覚えているものだ。
四歳児の記憶力と応用力、馬鹿にはできない。









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いつかかえるになる日まで…書評

2015-06-02 00:01:17 | お気に入りの本
「いつかカエルになる日まで」栗本薫著



本作品は栗本さんが息子の大介さんのためにと書かれたもの。幼い大介氏とのやり取りから生まれたよう。2009年に亡くなった栗本薫(中島梓)さんが、今までに発表されたことのない「童話」であり、死生観が語られた異色の文芸書として位置付けられています。


 内容は全4章構成。

 1.せかいいち大きなおべんとう

 2.いつかかえるになる日まで

 3.おたまじゃくしが死んじゃった

 4.てんごくへいったざりがに



4編の童話。

1編目「せかいいち大きなおべんとう」
ある日、大きなおべんとう箱が落ちていた。動物たちみんなで「誰の?」と探し回って、最後に転校生のぞうさんのものと判明。大きいからみんなの分もあるよ。ピクニックに行ってみんなで食べましょうと、そんな感じの内容。「童話だなぁ」と、微笑ましい気持ちになれます。

2編目「いつかかえるになる日まで」
おたまじゃくしが主人公。兄弟よりも成長の遅いぼくは、「ぼくもかえるになれるの?」と不安になる。そんなぼくに、「大丈夫。みんな違って当然なんだから。そのうち、きっと自分の順番がやっていくる。それまでゆっくり成長していけばいいのよ」とお母さんが優しく教え諭す物語。

3編目「おたまじゃくしが死んじゃった」
飼っていたおたまじゃくしが死に、それを悲しみ、死を恐れるだいちゃんに、「死はだれにでもやってくるのよ」とやさしくお母さんが語りかけるお話。

4編目「てんごくへいったざりがに」
ある朝、目覚めたざりがにさんは、いつも一緒にいた夫がいないことに気付く。「私の夫を知りませんか。」と訪ね歩くざりがにさん。最後に出会った神様が、天国にいる夫のざりがにの元に連れて行ってくれるお話。

どれも、「あぁ、栗本さんだなぁ」と思えるものでした。と同時に、息子さんである大介さん(だいちゃん)への深い愛情が、読んでるこちらにも強く伝わってくるようなお話でした。”お母さん”だったんだなぁと、そんなことも思った作品集でした。


最初に、お弁当の持ち主を探すほのぼのとした、ほほえましい童話の世界があって、優しい気持ちになって読む。それがだんだん… 子どもが生まれ、成長していき、やがて… この世に生きるものはいつか必ず死んでいく。そういうことを、幼い子に言って聞かせている著者の姿が偲ばれて、何とも切なくなる。


時や死についての語りが強く印象に残ります。「おたまじゃくし…」は特にかな。
慈愛の眼差しとそれ以上にあふれ出る死のイメージについて、作者が逝ってしまった今となると、一層心打たれるものがありますね。


もしかしたら、多重人格を自身で認めていたかもしれない栗本さんの奥深くにあって、最もゆたかにものを書く人格そのものを統御していた、「母性」で書かれたものなんじゃないかなと思ってしまいます。

「異色」と銘打たれてますけど、むしろ素の栗本薫さんとはこうした作品を書く人なのかなと思ったりもしますが、どうなのでしょうか。

以上 書評でした。
全編ひらがなです。
あっという間に読めますが、内容は深いです。課題図書にもなったりしているので、いつか子どもにも勧めてみるつもりです。
^o^






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