金木犀伐れば香りの夕べかな
絵となっていた金木犀の窓越しの眺め、伸びきった枝を切ってスッキリしたけれど、侘びしさが残る。
慣れ親しんだ窓辺の眺めではあったけれど、二本の金木犀をばっさり切る羽目になった。どう言う訳か小さな青虫が異常発生していて、冬眠するために糸を引いて地上へ降りてくる。植木鉢の周りやレンガの底に繭のような白い膜をはって越冬するのである。
樹下にはカバーを着けた自転車も二台置いているから当然その上にも落ちてくる。
女房殿と娘の自転車だから当然悲鳴に近い声が飛んできた。午後からだったが仕事そっちのけで枝きり作業に入る。
一本は根元近くから切り、他の一本は枝葉をつめた。かなりの量だったので、2トントラックをリースして粗大ごみのクリーンセンターに持ち込んだ。