小雨に煙る中、山間の道を縫うように走る。相模湖のある北部から南へと、この辺は山また山の起伏と変化に富んだ山村で、月の末には必ず通るお馴染みのコースである。
しとしとと降る小糠雨は、山合いをうっすらと靄って物語の世界のように幻想的だ。小糠雨は私の胸の中にも忍んでくる。同じ道でも状況によって風情は変わるものだ・・・独り想いに耽りながら、今までの往き来した風景を思い返すのだった。
車往来の少ない道であればこそ浮上するシーンではありませんか。
目的地の工房には、男一人女二人のささやかな営みがあり、もてあまし気味の広い、がらんどうの空間が目を引く。棟続きのL字型の一室がギャラリーになっていて、制作した作品が品よく並んでいる。ここだけが華やいだアートの気品を保っていて別天地の感がある。
帰路スーパーに寄って弁当を買い、屋上の駐車場から相模湖の一角を望見しながら、遅い昼食を摂った。
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- 心象風景(全編)
- 「邂逅」から「過去との遭遇」まで
- 白川古事考 単(原典)桑名市立中央図書館蔵書
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- 白川古事考 単 (原文に近いものです)
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