梅雨前線が南方に停滞したまま、九州や四国では豪雨のところがあるらしい。
大陸性高気圧が日本列島の横腹に張り出しているから、関東地方では雨が少ない。
気象観測衛星「ひまわり」の写真を見ると、厚い雲が列島を包むようにして北海道までも覆っている。おもに太平洋側だ。
関東地方が雨量の少ない地域であることは違いないが、それでも局地的な適量の雨が降っているのはありがたい。
お陰さまで畑の野菜の収穫が思った以上に多量です。
胡瓜や緑のズッキーニは太くて長いので、ピクルスにしても炒めものにしても重宝だし、球形の黄色いズッキーニはクセもなく甘みがあって、とても口に合います。
だがズッキーニは雨に弱いので腐りやすく、終わりの潮時のようだ。
昨今は大実のトマトがかなり採れ始めました。懐かしい青臭みのある大きな実を、スライスして食べてみると、子供の頃に食べた感触が懐かしく思い出される。
子供の頃と言えば長梅雨が普通だった。
じとじとと一日中降っている雨を軒先で眺めていると、重石に漬けられたような閉塞感に襲われたものだ。
それでいながら家庭の温もりを感じていたのは、閉塞感の裏返しか。
あの頃は温暖化なんて言う環境は予想もつかなかった。
長雨の季節が北上して去るまでひたすら忍びつつ、
心にも梅雨の雫がびっしりと入り込んでいた時代である。
今の雨には抒情が無いと言えば叱られるかな。
