連日の猛暑に苛まされて、、、暇人の語感にしては生々しい喘ぎにも聞こえるが、連日37℃前後の猛暑日が続いてきたのは事実であり、エアコンをフル稼働させたお陰で熱中症にもならず、早朝の菜園の草取りに汗を流して、コロナ感染の畏れから解放されて来たのも事実である。後のシャワーを浴びた爽快さは格別で、苦境を脱して生還した趣さえあった。猛暑が続いていれば夕立はつきものだった天候も、今は昔と思っていたら、二日連続して夕立に見舞われた。入道雲が湧き立つ東の空には大きな虹が架かり、一気に気温が下がって涼味満点の昔に返ったよう。近年は夕立のないのが不思議であったけれど、天然気象の循環作用は消えてはいなかった。
この先、定かでないコロナ後を何とか推理する将来像を散見するが、従来の延長線上に社会経済情勢を描いたものはない。雨後に湧き立つ虹色は現われないのだ。天然現象の理念は通用しないってコトか。コロナ禍のテレワークやリモートワークによる就業規制は大企業では可能だとしても、中小零細企業には無理だと云い、生産部門に於ける現場主義も即変わると言うわけにも行かないから、当然コロナ禍の自粛に伴う経済の縮小は避けがたい。つまり労働者の失業率が高まるのだ。政府が企業優先策を執っているのも、この先を見越しているからだ。モノを作っても輸出は期待できないとなれば、国内消費に頼ることになるが、消費者の所得底上げができない状態では、経済そのものが変革を求められる。貧富の格差は格段の開きが出て、国民の間にも動揺が起きるだろう。どのみち耐乏生活を余儀なくされる一般大衆は、どんな事になっても生き抜く知恵を持たねばならない。
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