東京周辺の桜が満開になっている。野に山に爛漫と咲ける花の命は短い。
盛りを過ぎれば散りゆく花の覚悟は、日本人の魂に宿して、西行のような文人から特攻の若い軍人に到るまで、世の儚さを謳え上げている。しかし我が世の感覚では花の盛りも散りゆく花も、見事に完遂した命の一生を提示して、その心は清い。
ロシアにもウクライナにも桜はあるだろうか、チェーホフの「桜の園」があるくらいだから、あるにはあるのだろうが感性としては如何なものであろうか。「ものの哀れ」を知るには、大いなる苦痛を経たひとにこそ心の内に宿る情であろうから、茶舞台をひっくり返すプーチン如きの無粋な男には、花なんぞ飾るもので終わってしまう。われも弁当を買って今日の花見と洒落てみたのですが、満開の花邑を前に生気を吸い込みつつ、美味しく戴きましたので花の心までは心中できませんでした。
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