大国の核の傘に依存する我が国にとって、それが完全に履行される保証は有って無きが如しの、言わば象徴的な二国間の約束事であろう。それ自体は有効な防衛策と言えるが、そこに至らないための外交的防御を積み重ねていくことが求められる。力づくで他国を侵害し、領土拡張へ進む大国の覇権主義が懸念される今日、大国間の利害一つで弱小国の命運は右にも左にも傾く。民主的な国際協調が大国の自国優位政策で、その基盤が崩れようとしているのは時代の逆行であり、世界の牽引者としての役目を終焉させる時代の断層化が露呈したからに他ならない。一方の大国が水平線上に沈みかけた太陽だとすれば、それに変わって新たな太陽が昇ってくる。新陳代謝は地球の生理現象としても避けられない。気をつけなければいけないのは、新しい太陽が世界の規範を示せるか、リーダーとしての資質を問われることである。かと言って沈みかけた太陽が強引に新しい太陽を引きずり降ろして、再び照り輝くには燃え尽きたコアからして無理がある。時代は変転に変転を重ねる変革期に突入して、全く新しい世界の出現を創出する門に差しかかっていると思えるのだが。
ブックマーク
- 心象風景(全編)
- 「邂逅」から「過去との遭遇」まで
- 白川古事考 単(原典)桑名市立中央図書館蔵書
- 白川古事考 巻之一(原典)
- 白川古事考 巻之二(原典)
- 白川古事考 巻之三(原典)
- 白川古事考 巻之四(原典)
- 白川古事考 巻之五(原典)
- 白川古事考 巻之六(原典)
- 白川古事考<現代語的訳文>拙訳のご紹介
- 白川古事考 単 (原文に近いものです)
- 白川古事考 序と巻の一(全)
- 白川古事考 巻ノ二(全)
- 白川古事考 巻ノ三(全)
- 白川古事考 巻ノ四 前編
- 白川古事考 巻ノ四 後編
- 白川古事考 巻ノ五 前編
- 白川古事考 巻ノ五 後編
- 白川古事考 巻ノ六前編
- 白川古事考 巻ノ六後編
- 白川古事考が残したもの2
- 潮騒の子守唄ー白い航跡を残して
- conparuの白い航跡 リメーク版です
- スタッフブログ
- お知らせ
最新コメント
- 近藤晴之conparu2/白川古事考 巻ノ六後編 廣瀬典編<桑名図書館蔵>に触れる
- Unknown/白川古事考 巻ノ六後編 廣瀬典編<桑名図書館蔵>に触れる
- 近藤 斉/白川古事考 巻ノ六後編 廣瀬典編<桑名図書館蔵>に触れる
- こんぱる/ポンコツ顛末
- まっき~/ポンコツ顛末