Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都暮らし41. グライダーな気分

2009年07月02日 | field work
 最近の京都は、蒸し暑さが増してくるとともに、時折激しいスコール状の雨がふる。まだ朝は涼しく心地よいが、あと2週間もすればも梅雨があけ、蒸し暑い夏の季節になる。昨日から祇園祭が始まった。一ヶ月は続く八坂神社の祭礼である。近所の町屋にも、山の看板が17番という掲示がされていた。今日は山鉾の「くじ取り式」が、市役所で行われたのだろう。
 ところで外山滋比古の随筆(注)を読んでいたら、大学教育をグライダーと飛行機に見立てていた箇所があった。教育という力で引っ張ってきた自力では飛べないグライダー学生を、自力で飛べる飛行機にするために卒業論文を行うというわけだ。さあ自分でテーマを決めてやってごらんということになる。学生の受動的資質から能動的資質に立ち向かわせることが論文の目的であり、そうしないと自分で飛べない人間は、コンピュータに仕事を奪われる結果となるというわけだ。
 そう考えれば、私自身思い当たる節もあり、納得できる。それにしてもこの本は、2009年で第53刷となり、初版は1986年だ。随分長い間読まれたエッセイだとおもう。隠れたベストセラーなのだろう。ところで話題の違う話をだしているあたり、プログの執筆意欲も低調でどこかしまらない。気分は、どこへ飛んでゆくかわからないグライダー任せだなと思う。

注:外山滋比古:思考の整理学,ちくま文庫,2009.
上高地焼岳・2009年
Fuji FinepixS5pro,AF-SNikkor16-85mm/F3.5-5.6ED
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