PEN LIFE640. 東京オリンピック

　私の大学のOG達の展示会の準備もようやく終わり、オープンできるようになった。そんな雑用を終えて遅くに京都に帰った。 一件落着である。Face Bookにボスターでもはっておこう。
　今日は、何気なく東京オリンピックの記録映画のパート編をみていた。市川崑を検索していたら、これが登場してきたのでみいってしまったわけだ。日本が敗戦から立ち直り、高度経済成長に入り始めた頃の映像であり、ひたむきな日本人の姿が画面からフツフツと感じられた。やっと日本もここ迄きたという国民をあげての大きな感動があった。古関裕而作曲の行進曲にのせての開会式は、そうした感慨を如実に感じさせてくれる。
　現在、2度目のオリンピック誘致に名乗りをあげているが、評判が悪いと言う下馬評もWEBで見かける。そりゃそうだろう。経済大国になり、ひたむきなところが、ないのが今の日本だから海外から評価されようがない。それは言い換えれば、目標を見失った日本人の姿かもしれない。
　いまどんな目標が必要かと言えば、平和国家が持続しているのだから、世界のオネストや良心として心と信頼をよせる国家でありたい。したがってそのための戦略的な助言と行動ができる研究とプログラムがさらに必要なのである。
　しかし、アメリカ映画ロボコップをみると、日本が技術の悪の帝国のように描かれている。悪の巣窟が京都国際会館であるのには笑えた。いまや日本は、そのような技術立国の悪役にしか描かれないというのが世界の共通認識ではないだろうか。技術は売るが良心はないというのが。
　そんな世界の良心を忘れたプレゼンテーションであれば、オリンピックも世界の評価を得るのは無理だろうなと私は思う。7月頃には結果がわかるようですが。

五條市新町地区
OLYMPUS E-P3 M.ZUIKO DG 14-150mm F4.0-5.6.
ISO200,焦点距離47mm,露出補正-0.3,f11,1/200.