Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

PEN LIFE644. 私のデジタル・システム

2013年06月07日 | field work

 ひとりで仕事をする研究者・ライターのためにという副題がついた日沖宗弘「写真術1.2」の2冊には、機材選定のポイントとして、「ズームレンズはなるべく使わない」、「主力レンズには良いものを」、という記述がある。
 前者については、ズームレンズには、描写に難点がある、F価が暗すぎる、シャッターチャンスを逃がす、重い、という理由をあげ、そして後者では、撮影目的に合わせて優秀な主力レンズとカメラを一つ定める、とする助言が書かれてある。それはデジタル機材に置いてもほぼ同様である。
 現在優秀なレンズといえば、LEICAをおいてほかない。私の場合はOLD LEITZを使用しているが、今でも十分使える優れた性能のレンズである。そのかわりPENの単焦点レンズと比較すると、少し重たい。スチール製の鏡胴のゆえか。そしてボディは、値段が高くてよければLEICA、リーズナブルであればマイクロフォーサーズ仕様のボディ位しかない。LEITZあるいはLEICAのレンズがつくのはこのマイクロフォーサーズ仕様しかないのだから選択の余地はない。
 私の場合フイルム機材ではニコンF、そしてニコンF3はよく使ったが、ニコンF4になってからは重さに閉口して、あまり良い写真が撮れたためしがなかった。だから興味もうせF4と3本のF2.8の明るいズームレンズは人にあげてしまった。デジタルでも同様で、キャノンの白レンズも使用したが、特別の場合ぐらいしか役立たなかった。それも1年に1度という頻度であった。
 私の教え子で新聞社の写真記者にいたっては、Facebookでコンパクトデジカメを紹介していた。そんなわけで、目下オリンパスあたりが私の仕事には調度良い。さて現在の私のオリンパス・デジタル・システムはこうなる。
 M.ZIKO DG12mmは建築撮影には必要だ。標準系はLEITZのELEMARIT28mmを使っている。あるいはコシナ・カールツァイスのDISTAGON25mmという変則技もある。望遠はパナソニック製ELEICAのELMARIT45mmで満足している。これで申し分ないシステムとなる。
 あとは標準系マニュアルの煩わしさを補う点では、やはりパナソニックのLEICA SUMMICRON25mmとかNOKTON25mmなどを今後の候補に入れている。一寸横路にそれるがZUIKOの17mmF1.8もシステムのデザインだけは良いので使ってみようか。ただし、これ1本で世界の果て迄使ってみようと言うのには、少し役不足を感じざるを得ないかなぁー!?。
 このシステムならば、ズームレンズに頼らなくても足があるのだから歩いてフレーミングすればよいし、画質は申し分ないし、軽いし、デジタルには倍の焦点距離にできるデジタルテレコンバータが内蔵されているから、とりあえず記録するのにはこれで十分だ。ボディはOM-Dと6月末発売のE-P5があれば十分。バッテリーが共用というのもありがたい。これで軽量で優秀な私のデジタル・システムになる。
 日沖さん流考え方をデジタルに置き換えれば、こんなシステムなのだろう。それにしても公表間近のLEICA M Miniというボディはどんなのだろう。LEITZ CL的なデザインかなと一寸想像してしまう。

宇陀市松山地区
OLYMPUS E-PM2 M.ZUIKO DG 9-18mm F4.0-5.6.
ISO1000,焦点距離14mm,露出補正-0.3,f11,1/80.

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする