Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

EOSな日64. メタファー

2016年10月13日 | field work
 釜山のジャガルチ場外市場では、沢山の魚と多くの人と店と露天が狭いストリートに建ち並び、舞台ではなにやら韓国タレント達の催し物があるようだ。だから音も加わって騒然と混沌とした状況を醸し出していた。
 こんな混沌の塊のような風景は、最近の日本では余り見かけなくなった。その混沌とした風景を表現できる画像というのが難しい。画像より現実の方がはるかに混沌としているからだ。だから実際に訪れれば面白いとなる。いつももっと踏み込んで撮ればよかったかなと後で思わされる。
 日本のように都市が整然としているというのは、被写体としてはつまらない。やはりこの道の先に何があるんだろうという期待感を持たせる、そんなメタファーの空間の方が歩いていて楽しい。釜山の市場は、まさにメタファーの空間だといってもよいだろう。
 今日は朝一授業、そのあと学部生と卒論の打合せ、そして提出された下書きの論文を読み出したら、もう文章になっていない。論文だから文章が下手なのはかまわない。だが文章になっていないので何を記述しているのかわからないのである。
 通例学術論文は30分もあれば理解できるのだが、学部生の論文は1時間以上かかっても読み終えることが出来ない。午後はそんな難儀な仕事をし、夕方から科研書類の申請手続きをした。今日は遅いだろうなと覚悟していたら、 PDFファィルを貼り付ければよいだけか。 信じがたいほどに素早く終わり、予想外の結果に気分爽快で1日が終わった。人生はこうでなきゃね。

韓国・ジャガルチ市場
EOS1DsMarkⅢ.EF16-35mm/F2.8 USM
ISO400,焦点距離17mm,露出補正0,f8,1/60
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする